横浜開港記念みなと祭 第67回ザよこはまパレード 国際仮装行列
主催 国際仮装行列実行委員会(横浜商工会議所 神奈川県 横浜市)
日時 2019年5月3日(金祝)パレードスタート10:45 スーパーパレード11:15
場所 スタート 山下公園中央口 ゴール 伊勢佐木町6丁目
交通 元町・中華街駅、日本大通り駅、馬車道駅(みなとみらい線)歩1-10分ほか
町の商工会レベルの仮装行列を見たことはありますが、このようなメジャーなパレードが開催されるところを訪れるのは初めてであります。神奈川の県域テレビ局のTVKで生中継されるので、どこかの外出先で観たことがある程度でして。
ここに横浜市と明治維新前後の同時期に国際貿易港に指定された都市から、しかるべき方々が降臨されるらしいです。条約港では箱館(現・函館市)が入っているのに仲間外れにされて呼ばれないかわいそうな下田市さん萌え。
おおー。
2019(第40代)ミスはこだて 佐々木彩花さん
毎年応募者数が少な過ぎて募集締め切り延長(今年は1月23日→1月31日)が恒例行事、市民からは廃止せよの声でピンチに陥っているミスはこだてコンテストですが、今年度も無事に行われたようであります。遠路はるばる‥よりもむしろ応募してくださったことに感謝であります。
第9代にいがた観光親善大使 松井菜桜さん
にいがた観光親善大使さんは7月に任期スタートなので、2018年選出の方がお出ましになられます。おっと2019年度の募集締め切りが迫っていますので(5月10日)、ご検討中の方はお早い目に意を決しますよう。
2019年度ロマン長崎 岩本恵子さん
ロマン長崎は例年任期開始から間がないため、このザよこはまパレードが初仕事となることが恒例となっているようです(4月27日の長崎開港記念行事でのお披露目自体は実施されています)。
これは特筆すべきことですが、今年度は3人体制のロマン長崎のうち1人に初めて男性が選出されたとのことです。
そしてお待たせいたしました。地元横浜市からは、
‥文ちゃん横浜市の林市長が主催者としてご挨拶されています。
昨今は「大使(アンバサダー)」という語はプロモーションガール(ボーイ)の意味に使用されてしまっていますが、もちろん元々は(今でも)在外公館における外交官のトップを指すものです。つまりは、忙しい国家元首がすべての外国に赴くことはできないので、各国に「使い(遣い)」を出すわけです。「ミッション」が意味の近い語でありましょうが、それより格上の印象です※。
同様に、交流都市との親善事業は自治体の首長が行うのですが、これまた多忙なので、代わりに行う者を委任します。そのように委任された人のことを大使と呼ぶ場合においては本来の意味の「大使」と近く、乖離はないものと感じます。
また、地域の生産物、あるいは催事や施設などの観光資源の宣伝は、首長と商工団体・生産者団体の長がそれぞれ行うことがありますが(いわゆるトップセールス)、これまた多忙なので、代わりに行う者を委任します。これもまた本来の意味の「大使」に近いものと思います。
外交官以外に「アンバサダー」が使われたのは、当サイトの理解では、晩年のウォルト・ディズニーが、著作物の販売に対する謝意を伝えるためと、映画の宣伝のため、各国を訪問したいと考えた。しかしそれは高齢のため困難であったことから、代わりの者を遣わせたが、その使者を「アンバサダー」と呼んだことが最初です(諸説あり)。この時点では、「偉い人の使者」なので、本来の意味からそう逸脱したものではなかったと思います。
宣伝担当のことを別の語で代替する言い換えは、昭和時代の日本では宣伝屋を卑しい職業(例えば当時のチンドン屋さん)であるとの印象支配が払拭し切れていなかったことが背景にあるかも知れません。同じ和製英語でもある「キャンギャル(キャンペーンガール)」もまたしかりでしょうか。(ただし、野球の「ナイター」が米国でも夜間試合の意味で使われるようになった例もあるように、そのうち「アンバサダー」も英語圏でも単なる宣伝担当を意味する語として使用されるようになるかも知れません。)
※追記 少し心配になって手持ちの辞書を見たところ、ambassador noun an official who lives in a foreign country as the senior representative there of his or her own country. – Oxford En-En dictionary となっていて、やはり外交官の意味のみ定義されています。ホッ。しかし10年後には (2) an official who in charge of sales promotion or advertising tourism resources. が追加され‥このくらいまでならまだ許せますが、20年後には高い地位や公的な役割の意味が皆無となり (3) a promo boy or girl. が追加されてしまっていく悪寒。
という知識と前提を得た上で、改めて「横浜観光親善大使」の「観光親善大使」は、本来の意味で使われると言ってよいでしょう。今日お越しの4都市のミス・親善大使・ロマンもまたしかりです。一方であるところの、商品や催事の宣伝目的のため広告会社が芸能人や有名になりたい一般人に名乗らせる「大使」や、一時の報道露出目的のため肩書を授けるだけで継続した活動の実体がない大物芸能人・売れっ子作家・著名アイドルに名乗らせるのみの「大使」、知名度や「格」を上げるために見せる肩書が欲しい人がプロフィール欄に載せるだけの「大使」などとは明らかに異なります。
そのような偽物でない、正真正銘の大使ではあるものの、横浜観光親善大使の事業も安泰ではないようでして、市長さんの指示なのか市議会からの意見なのかは不明であるものの「公金(税金)ばっかアテにせずに少しは自分で稼げ」という市からビューローへの圧力もあるようで、独自の事業収入を得るため2017年から公的な行事以外(市の事業とビューロー会員以外の純粋な民間企業)にも観光親善大使を派遣できるように規則を変更して派遣料収入の獲得を目論んだり、3人体制だった観光親善大使を2人に減らし、賞金を5万円から3万円に減額して経費を節約したりと、ビューローさんも努力しているところを見せようと頑張っておられるようです。
というような緊縮の話がある一方では、ザよこはまパレード出発地の山下公園から遠くない山下埠頭地区に公設カジノを建設する構想があるようで、カジノ好きの林市長がビューローと観光親善大使を賭博型リゾート統合型リゾートのキャンディデート&誘致活動に使うのかどうか、興味のあるところです。
でもまあ入港歓迎式典を行うような大型クルーズ船でも、日本領海を出て公海に入るやいなや大っぴらにルーレットやバカラが船内で行われているわけでして、陸上にも博打場を常設してしっかり課税したほうが市が儲かっていいじゃん‥という考え方にも一理ありますかねえ。
長くなりましたが、当地横浜市の、市長(兼ビューロー会長)に市長の仕事の一部を委任された大使。つまりは本来の意味通りの本物の大使、今年の横浜観光親善大使さんの御成であります。
後方の紺白ストライプのユニフォームの方々でありましょうか。
ん?
こちらの方、どこかでお見かけしたような‥。
この中におられる方でしょうか。
第36回(2017)横浜開港祭親善大使 渡部結郁子さん
‥ということのようであります。過去の観光親善大使さんの新聞のコメントに「3度目のチャレンジでようやくなれた」とあったのを覚えていますが、同程度の応募者数で開港祭親善大使の選出12人に対し、観光親善大使の選出は2018年からさらに減って2人の狭き門であります。相当な実力をつけて見事に表舞台へと返り咲いてこられたようです。
この動画久しぶりに見ました。おお懐かしい。
もうお一人。
こちらの方でありましょうか。
磨き抜かれたMC絶好調の渡部さんの次位に待機しておられますが、ん?
こちらは昨年の第37回横浜開港祭親善大使の川内美月さんであらせられます。目が合った直後吹くのを堪えるように目を逸らされたような気がしましたが、気のせいでありましょう(笑)。
昨年さんざん撮影させていただいたので、しかと記憶に留めております。ということは、今年度の観光親善大使さんはお二人とも開港祭親善大使経験者で占めたということになります。あらためまして、
第17代横浜観光親善大使 川内美月さん 渡部結郁子さん
‥ということでございました。申し遅れましたがご就任おめでとうございます。
これで最上でもシウマイ弁当で通常のPR活動ではほか弁だったお食事が高級仕出しへ、奉仕活動から大枚支給へ、交通費一律1000円だったのがお車送迎となるのでありましょう。演舞鑑賞付きの開港5交流都市のレセプションのお食事、さぞ豪華で美味しかっただろうなあ。← 底辺の市民はコメントの質が低い(爆)🚢⚓
(追記)クオリティMAX高のMCの競演をどうぞ。