ツーリズムEXPOジャパン2018
主催 日本観光振興協会 日本旅行業協会 日本政府観光局
日時 2018年9月20日(木) 業界・報道関係者のみ
2018年9月21日(金) 業界・報道関係者のみ
2018年9月22日(土) 10:00-18:00
2018年9月23日(日祝) 10:00-17:00
場所 東京ビッグサイト東展示棟
交通 国際展示場正門駅(ゆりかもめ線)歩3分 国際展示場駅(りんかい線)歩7分
時はすでに12月ですので今更ながら、ツーリズムEXPOのメインステージで聞いて心底びっくりしたのですが、来年(2019年)のツーリズムEXPOジャパンは大阪で開催されます。会場の報道さんとかには既に知っていた人もいたようですが。東京五輪開催前後に会場と周辺を空け渡す必要が生じているとか表向きの理由はいくつか考えられます。
驚いた後しばらくして「そういうことか」と思わず唸ったのは、昨年からツーリズムEXPOジャパンの主催に日本政府が食い込んでいまして、大阪の地域政党から成り上がった国政政党が、政権党と言うか官邸にやたらすり寄っていて、他の野党が猛反発しているような重要法案を与党が急ピッチで通すのに軒並み協力したり、その見返りに国公認のカジノ候補地として出来レースで大阪市が当確になっていたり大阪万博の候補地プレゼンに政府が全力で動いてくれるなどなど、「臭い」を感じ取っていたからであります。
北・東日本のご当地さんにはたまったものではないでしょうが、西日本のご当地さんにとっては浮いた輸送費交通費宿泊費を広いブースと豪華な出し物に回せられるチャンス到来の来年であります。そしてタナボタでウマーの筆頭はこちらのブースの出展者、JR西日本さんでありましょう。
第20代鳥取しゃんしゃん鈴の音大使 博田舞さん 森七海さん 上田夢莉さん
そのブース前では早速こちらの方々がかにせんべいを配布しておられます。
拭いても拭いてもレンズが結露してしまうほどのブース前の熱気であります(笑)。
山陰デスティネーションキャンペーンアンバサダー鳥取県 田中加奈さん
そしてこのJR西日本(DISCOVER WEST連携協議会)ブースの主は山陰DCアンバサダーさんでありますが、JR西日本のコーポレートカラーと同じく青色の衣装となっていることからも、鳥取県・島根県とJR西日本との半官半民ミスであると思っております。
市公式サイトによりますと、こちらの田中さんは第14代(2012年)の鳥取しゃんしゃん鈴の音大使であらせられます。
山陰デスティネーションキャンペーンアンバサダー島根県 安田英里香さん
こちら安田さんはしまね観光大使を2期4年間務められ、その任期は7月末で切れていると思いますが、引き続き山陰DCアンバサダーとして‥となると、データベース上も独立させなくては! と思ったところ、この9月末限りで山陰DCが終了するので、山陰DCアンバサダーもいったん廃止扱いにしておきます。「アフターDC」「クロージングDC」と結構引っ張る可能性も残っていますが、「山陰デスティネーションキャンペーンアンバサダー」(漢字と拗音を1文字と換算し23文字)は、日本のすべての公共ミス・ご当地生産物と観光資源のプロモーションガール(ボーイ・大使・アンバサダー・レディ・娘・小町・女王・クイーン・姫・プリンセス・フレッシュ・メイツ・フレンズ・アシスタント・スタッフ・クルー‥)で最長のタイトル文字数を記録していました(当サイト調べ)。
10代目(2018-2019)しまね観光大使 福代恵梨さん
なお、Japanステージのほうには、現役のしまね観光大使さんが降臨しておられます。
しまねっこさんとの漫才(?)、楽しゅうございました。
2017年度(2017-2018)ミス岩国 寺崎リエさん
今まで気付きませんでしたが、ミス岩国のタスキには、「R. Terasaki」とネームが入っています。こういうのは珍しいです。何か誇らしげでカッコいい。
ついででかつ何度もしつこくて恐縮ですが申し上げますと、これはミス岩国に限らずですが、タスキ上の表記を「Miss Iwakuni」とミスご当地主催者さんにはローマ字表記(あるいは併記)にすることを強力にお勧めします。これだけでも外国人が素通りするか記念撮影するかの違いが出てきます。
なぜ「ひろしま」のブースで山口県のミス岩国さんが「ひろしま、宝しま」の観光パンフレットを配布? と不思議に思いましたが、「広島・宮島・岩国地方観光連絡協議会」が出展していまして、宝しまレディさんが表紙の「ひろしま、‥」のパンフレットにもしっかりと岩国市の観光資源(錦帯橋とか)が掲載されています。なお、ミス岩国さんは後述のビデオ撮影時には登場していませんでしたが、別の回でダンスにも参加しておられました。ミス岩国さんをもっと見たい方はこちらをどうぞ。
JR西日本ブースからほど近い、その「ひろしま」ブースには、こちらの方も降臨しておられます。
第4代(2018-2019)ひろしま、宝しまレディ 井上さくらさん
当サイト初期にお名前の漢字表記を間違えたことがあったためお名前で検索することが多くなっておりますが、こちらの方を検索しますと医学部在学中とありまして、当サイトが知るところでは他の2年任期の観光系だとあきた観光レディーさんもそうでした。しかるべきお仕事との両立は国立だと留年するリスクが相当あると思うのですが、そのようなことは余計な心配なのでありましょう。
17代目(2017-2018)宮島観光親善大使 栗原ひかるさん
2018(18代目)広島観光親善大使 西崎佳子さん
第4代(2018-2019)ひろしま、宝しまレディ 島末彩加さん
こちらの方々も降臨されまして、パンフレット配布開始とともに絶賛の嵐であります。後ほどJR西日本のステージにも登場します。
9代目(2017-2018)山口県観光フレンズ 福田千明さん
この人ダンス上手いじゃないかと思ってお名前でGoogle検索したら、出るわ出るわ、もう驚愕です。
職業は「看護師」、特技「着付け、手話」としておられますが、元々はテレビドラマを主戦場とする俳優さんのようで、舞台でも活躍され、ミス湘南グランプリのほかモデルやキャンギャルをこなし、ステージで安定のMC、楽器を奏で、歌をレコーディングし、ダンスを披露しプロモビデオを制作しボランティア活動にクラウドファンディングで150万円集めてと、この方の豪壮な活動機会創出力ととめどなく溢れ出る才能を受け止めるだけの活躍の舞台が果たして西部日本にあるのかどうかとかこれまた余計な心配までしてしまう凄さであります。
斯様な若くして最上級のキャリアをお持ちの稀代のハイパータレントさんであることはその場ではまったく想像できなかった次第ですが、今ここに後述のビデオを見返しますと、ハチャメチャな「ちょるる」さんと立ち位置を替わって最前列で踊ってくれたらいいのにと当サイトのような素人はそう思ってしまうところ、ひっそりと「くまなく」さんの後ろに隠れてさらに後方にいる各地の観光レディさんのダンスをリードするお姿を拝見するに至り、例えその時々の役回りが意に満たぬ日陰のものであっても余すところなく務めを果たされるその役者魂に心打たれた当ブログなのでありました。
ということで長くなりましたが、舞台も観覧スペースもパンパンにはち切れた、まさにこれぞカオスのダンス映像をどうぞ。
吉備之国くまなく旅し隊 「サニータウン ~くまなく旅したい街~」
nostalgie (fr) = nostalgia (en) = a feeling of sadness mixed with pleasure and affection when you think of happy times in the past. 故郷を懐かしみ恋しがること。また懐旧の念。郷愁 Reverso Fr-En Dictionary, Oxford English Dictionary, 広辞苑
本来は当サイトの取扱い対象外のジャンルではありますが、
‥今年もまたこの方たちのカッコよさにシビれました。演劇集団というよりもロックスターの香りがいたします。
曲に合わせてフロントでダンスを披露しておられるのは「伝え隊」(吉備之国くまなく旅し隊 伝え隊)の方々なのですが、現在は「伝え隊」は「おかやま桃娘・桃太郎」とのシノニムとなっています。
その「おかやま桃娘・桃太郎」は、タスキや衣装があり、知事さんへの表敬訪問を行うなど見かけ上はいわゆるご当地大使であったので、当初は当サイトのデータベースにも含めていました。しかし最終的にはそうではなく、純粋な民間のプロモーションガール(ボーイ)と判断しています。それを調べる過程で年表にしてるので以下に示します。
1963年 このころ桃娘(ピーチ・ガール→ミスピーチ)が国鉄福島駅(福島県)に登場。現在も福島ミスピーチ(ミスピーチキャンペーンクルー)として存続し、JR東日本福島駅が福島ミスピーチの主催に名を連ねる。
1987年 国鉄民営化、JR西日本が発足。
1996年 岡山駅の桃娘、この年限りで休止。
2004年 政府、JR西日本の株式売却を完了(完全民営化)。
2011年 JR西日本、一般公募で岡山駅の「桃娘」を復活させる。5名選出。(既に「フレッシュおかやま」が存在するため、県庁や農業団体は桃娘の主催には参加せず。)
2014年 「桃娘・桃太郎」とし、男性も募集。
2015年 JR西日本、岡山支社管内の「ふるさとおこしプロジェクト」の開始に合わせ「吉備の国くまなく旅し隊」を創設、同隊傘下の「伝え隊」を一般公募で募集し「桃娘・桃太郎」と統合。4名選出(後に5名に増員)。伝え隊は桃の季節に「桃娘・桃太郎」として活動。
2016年 「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン(岡山DC)」の開催に合わせ、キャンペーンソング「サニータウン ~くまなく旅したい街~」がリリースされ、「伝え隊」のダンス振付も完成。以降現在まで県内外各地のPRイベントで披露する。
2017年 岡山DC終了後にも2018年度活動の「伝え隊」の補充メンバーを一般公募。2018年の桃の季節の「桃娘・桃太郎」は継続。
(国立国会図書館、福島民報、西日本旅客鉄道ほかウェブサイトより)
福島駅(福島県)の桃娘(現・福島ミスピーチ)よりも10年以上前に登場した岡山駅の桃娘ですが、15年の中断期間で歴史の長さを福島ミスピーチに抜かれ、かつ復活時には農協の連合会さんが県庁さんと組んで既に「フレッシュおかやま」を登場させており、復活「桃娘」には公共ミスとなる機会はもうありませんでした。したがいまして、現在の岡山駅の桃娘は、いわゆるご当地大使ではなく、1つの民間企業のプロモーションガールに過ぎないということになります。
しかし、民間の立場での構内販売支援、豪華列車車内での乗客接遇とノベルティ配布、イベントでの集客やJR西さんの旅行商品の宣伝など、岡山DC終了後も活動機会は多く、ここツーリズムEXPOジャパンでも豪快なパフォーマンスを披露してくださるということです。
ただ「伝え隊」創設時からの一般公募選出のオリジナルメンバーであるリードダンサーのお二人も4年目になっておりまして、来年のツーリズムEXPOジャパンin大阪でも豪華なしかるべき方々のオールスターキャストを従えたダンスパフォーマンスの披露は果たしてあるのか、注目と期待をさせていただきたいと思います。🚄