布施戎（十日えびす）
主催 布施戎神社
日時 2022年1月9日（日）10:00ごろ-20:00ごろ
～2022年1月11日（火） 10:00ごろ-20:00ごろ
場所 布施戎神社（大阪府東大阪市足代1-15-21）
交通 布施駅（近鉄大阪線・奈良線）歩5分
最寄りの布施駅は、大阪難波、大阪上本町、鶴橋などの主要駅から数分、奈良線と大阪線の双方が使えて急行電車も停車し本数が非常に多く至極便利です。
この記事で初めて「福娘」が当サイトに登場します。
当サイトは、福娘をすべて網羅するものではないので、日本に福娘がどのくらい存在するのかは把握していません。福娘の女の子が好きな人は、全国の福娘を紹介するウェブサイトを作れば面白いかもしれません。
多くの福娘の場合は、神社や神社の信者団体や支援団体が主催しているものと思います。神社はほぼ宗教団体で、信者団体支援団体の多くは任意団体でしょうから、その場合の福娘は公共性は著しく低くなり、「宗教団体ミス」と片付け、当サイトの眼中ではないものとなります。
ところが、福娘を、観光団体や商店街の振興組合、あるいはその連合会が単独あるいは連名で主催するケースも複数見られまして、その場合は公共性が高いものとなり、当サイトの取扱い対象に含まれてきます。
地域のミスコン出場者さんや芸能タレント放送アナウンサー志望さんなどの「女の子」とSNS上や対面で臆面もなく話し掛けたり女の子から自分のことを認知して貰うことを目的に写真を撮ったりしている人にとっては、とにかく自分の好みの容姿である若い女性が福娘の格好をしていれば後はどうでもいいことでしょう。しかし、当サイトでは、同じ「福娘」で表面的には服装や仕事内容が同じように見えても、主催団体の公共性の高低によって、興味の対象とするか否かを区別しているわけです。
布施戎の福娘コンテストは布施商店街連絡会の主催です。
面接で布施商店街へいらした際には、ぜひ近隣のお店へ行ってみてください。ご自分なりにフォトログを残していると、後々強いですよ
商店街の加盟店であることがポイントです— 布施戎神社【公式】 (@fuse_ebisu) October 3, 2021
布施戎の福娘コンテストは、布施戎神社単体ではなく「布施商店街連絡会」が主催しています。もちろん、同連絡会は信者や神社の支援者だけのものではなく、近隣の商店街の振興組合で構成されています。商店街振興組合法に基づく公共性の高い団体の連合体が主催しているので、布施戎の福娘は、当サイトが取り扱う対象となるということです。
なお、当サイトのデータベースの分類では、布施戎福娘は近畿地方で唯一の公共プロモーションガールたる福娘で、他の福娘はすべて公共性の低い宗教団体ミスとなっています。他地方の「公共」福娘は「花換まつり福娘」（福井県敦賀市）、「八日戎福娘」（三重県名張市）があります（いずれも観光協会主催）。ただし、これら以外にも、福娘とは呼ばないが「巫女の格好」をするものは、多数存在すると思います。
また、布施戎の福娘コンテストは大阪府の「商店街モデル創出事業」に選定され、最大で100万円の公金が投入されています。無論、これは公共性の高い商店街の振興組合が主催しているからこそ成せる技でして、宗教団体ミスコンであった場合は公金支出の対象になろうはずがありません。催事の「公共性」については大阪府庁さんも当サイトも同じ考え方をしているというわけであります。そのような経緯で、府内の福娘コンテストで税金が投入されて行われるものは、布施戎の福娘が唯一となっています（当サイト調べ 2021年度時点）。
という前置きはこのくらいにして、世間ではオミクロン株とかいう新たな「ただの風邪」の原因菌の感染拡大で、またしても新聞さんテレビさんがホラ吹き専門家さんたちとコロナ補助金だけ貰って病床が満杯とか大嘘ついて（=幽霊病床）コロナ患者を診ない詐欺師病院経営者集団によるコロナ過大脅威捏造デマを性懲りもなく流布しておられますが、健全かつ賢明な一般人は関係なく「えべっさん」に参拝に出かけるのであります。
早速降臨しておられます。これが記念すべき当サイト初の福娘さん撮影となります。
布施戎2021福娘 山下里菜さん
おっと、こちらは昨年の福娘さんということですか。すると、厳密に言うと元福娘の撮影は過去にもありまして、当サイトが近畿地方在住時に感謝しきれないほど懇意にしてくださった方がいまして、その人が元福娘と仰せでした。
ただし、布施戎の放送広告だったかポスター広告だったか忘れましたが、それを指して「あたしここで福娘しとってん」「へー！ 笹売ったりしてたの？」「うん」くらいしか記憶にありません。なぜもっと詳しく聞いておかないのか！‥と言われたって無理です（笑）。当時は福娘はおろか、ミスご当地とかナントカ大使とかに全く興味なんかなかったわけでして（と言うよりも、それらの存在自体を知らない笑）。福娘については、十日戎の時期の女子学生アルバイトくらいにしか考えていなかったです。
実際のところも、昔の福娘は、現在のような高額賞金で応募者多数のミスコンテンストではなくて、少し自慢できるアルバイト程度のものであったような気がしますが、どうなんでしょう？ 当時もバイトとは言わず「ご奉仕」と言い換えていたのかも知れませんが。
反対側にタスキ装着の福娘さんがおられました。当代か先代かは、タスキの有無で区別するようです。
布施戎2022福娘 北西優花さん
さらに、当代の福娘さんは烏帽子が光沢のある金色になっています。販売する商品（授ける縁起物）も、主に高額のものを取り扱っておられる模様です。
ということで、同じ福娘さんでも当代と先代とは差異があって、外見上はタスキの有無と烏帽子の光沢で区別できる、というところまで理解できました。
本題からは逸れますが、2022福娘の北西優花さんは、2021-2022堺観光コンシェルジュでもあらせられます。福娘の場合は、他都市の「ミス」や「大使」などの公共プロモーションガールとの兼任禁止規定を設けていないのが一般的なようです（むしろ兼任歓迎？ 関東地方からの応募もあるという）。それどころか、数撃ちゃ当たるやろ的な他の神社の福娘との重複応募も相当数あると見られます。とにかく集客に寄与できれば何でもアリ？
烏帽子の色以外にも、「当代の入賞」福娘さんは大型となる烏帽子を固定するための長い紐を使用し、羽織にも柄が入るなど、他の福娘さんとの違いが明確化されているようです。
布施戎2022準ミス福娘 松本奈子さん
さらに準ミスクラスになると、背景も豪華になってまいります。原価数百円の商品を「授与品」「縁起物」と呼び変えることで数千円から数万円で売るわけですから（しかも大量に）、福娘の賞金は高額どころか今よりもっと高くてもいいかもです。
布施戎2022準ミス福娘 平野麗さん
売り場の格が上がるのと比例して、取り扱う商品も、お守りやお札のようなフォーマルな祈祷品ぽいものがメインとなっていく模様です。
こちらの福娘さんは、果たしてどなたなのか分かりません。互いに「あんた誰やねん？」と凝視し合う刹那であります（笑）。
こちらもどなたであるのか未確定です。ただ、前述の通り、タスキ装着のない福娘さんは、今年度次点（最終選考に残ったが入賞しなかった）だった応募者だけではなく、過去の入賞者が務めておられることが判明しております。
さらには、商店街関係の縁故採用の福娘さんもおられるとのことで、少なくとも30人程の体制ではないかと思います。
布施戎2022福娘 矢野七夏さん
当年の入賞者はミスと準ミスを含め9人おられるのですが、それでもとても回せられないので、昨年の入賞者をタスキなしの福娘として任用し、さらに縁故採用でも補充するということのようです。
布施戎2022福娘 大島早織さん
ただし、一昨年以前の入賞者の活動は確認されておらず、実質1年任期で1年延長可のような扱いになっていると推測します。
当サイトはここよりも著名ではるかに大きい今宮戎神社（大阪市浪速区）にはミナミで遊び倒した後に勢いで行ったことはありますが、早朝だったため、福娘さんを境内で拝ませていただいた経験はありません。未知の領域に入っております。
境内の授与所ではこのようにビニルシートが掛けられていて、福娘さんのお姿は明瞭ではなくなっています。感染拡大防止のほか、防寒の意味もあるのかもしれません。近接撮影にどこまでもこだわる、関西一園の女の子を追いかける地元敏腕カメラマンさんたちは無謀にもビニルシート潜り込み撮影を敢行しておられまして、輩を近づけないためのビニルシートのはずが意味をなさなくなっております。
当サイトが低い位置からの隙間撮影を試みていますと、
おおー。
布施戎2022福娘 瀬戸山絢音さん
視界が開けました！
どういうことかと申しますと、
このようにビニルシートを上げてくださったからです。十分に距離を置いていたので、上げても安全だと判断してくださったのでしょう。スタッフさんと言うよりも、立ち位置と行動的に非常に偉い方だと思いますが、ご配慮いただきありがとうございます。（追記：ネット上の写真と照合させていただきましたが、商店街連絡会の会長さんであらせられるのではないかと思います。そのため、写真をモザイクなしのものに差し替えました。）
急がば回れ、撮りたきゃ離れろ、ということでありまして、またしても勉強させていただきました。
布施戎2022福娘 梅田璃央奈さん
縁起物もはっきりと見通せます。
これも、
主催幹部トップさんが前例を作ってくださったので、先代の福娘さんもためらうことなくビニルシート上げを手伝っていただけたということであります。以降は、地元カメラマンさんも無茶な突っ込み撮影をしなくともビニルシートを苦にすることなく撮影できたものと存じます。めでたしめでたし。
こちらは最終選考に残ったものの入賞しなかった福娘さんと想像します。もし違いましたら申し訳ありません。
なお、公式サイトによりますと、2021年の選考（2022年活動分）では、最終審査は20人で行われ、ミス福娘1人、準ミス2人、入賞6人（注1）が選出されました。
ミス、準ミス、入賞の計9人は、商店街のパレードのほか十日えびす当日に必ず参加することになっているようです。その他の最終選考進出者11人は十日えびす当日に福娘となる権利を持つが、辞退も可能となっている模様です（注2）。同様に、前年の福娘も当年の福娘になるかどうかは任意となっているものと見られます。
（追記）
注1：募集要項上は「入賞」5名と「えびす賞」1名となっていますが、実際には入賞6名が選ばれたとされています。
注2：重複応募している人が他神社のより格上の福娘に選出された場合に辞退すると見られますが、もちろん辞退されるほうの主催者側としては心穏やかではないことでしょう。
ということで、「えびす」としては歴史の浅い小さな神社を商店街さんの知恵で超弩級集客催事の核に担ぎ上げ、さらに福娘さんの猛烈な宣伝力と集客力と販促力を使って途方もない額のお金を集める仕組みに、今更ながらまたしても恐れ入った当サイトであります。
ようやく福娘について少し分かってきたような気がしたところで、縁起物を授かるといたしましょう。
本来はタスキ着用の福娘さんから縁起物を授かるべきなのかも知れませんが、予算の関係上（笑）、当サイトはこちらの福娘さんから頂戴することにしました。
どう見てもカネを持ってなさそうな（実際そうなんですけど笑）極めて貧相な身なりの当サイトにも、美しいよく響く声で呼び込んで力を込めて購入を促しておられるところに高い好感度を抱かせていただきました。
今年もええ福ようさん授かりますように‥