4代目いけだ織姫姉妹「アヤハトリ」綾部由樹乃さん(第33回池田市商業祭 大阪府池田市)

池田市商業祭(2021年)

第33回池田市商業祭
主催 第33回池田市商業祭実行委員会(池田市 池田市商店街連合会 ほか)
日時 2021年10月24日(日) 10:00-16:00
場所 石橋駅前公園(大阪府池田市石橋1丁目15-15ほか)
交通 石橋阪大前駅(阪急宝塚線・箕面線)歩3分
 
 
 えー、これは2021年10月の出来事でありますが、情勢と時節上の都合によりまして、3か月遅れで記事化いたします。 

 石橋駅はいつの間にか石橋阪大前駅に改称されています。調べると2019年7月のことで、梅田→大阪梅田、河原町→京都河原町の変更と同時だったとのことです。
 
 
コロナ感染は「学校で柔道」より遥かに危険が少ない軽微なこと - 安倍政権下の全国一斉休校後の児童生徒の大量自死発生を忘れるな

 開催日時点ではPCR検査で確認されたコロナ感染者数も当日コロナ死者数もナンバーワンの大阪府でありますが、既に国民の2/3がコロナワクチン2度接種済みです。今まで不就学非就労の巣ごもり生活習慣病勢力が挙げていたスローガン「大切な人のため」は当然ながら建前で、コロナ感染者数が圧倒的最多となっていても、本音は他人がどうなろうと自分がワクチン打ちゃ何でもアリなのであります。
 
 
統計値は真実を示す - 欧米・途上国では危険な感染症 日本では「ただの風邪」
 そんなわけで、前年はスタンプラリーのみで事実上中止と伝えられていた池田市商業祭でありますが、2021年は開催されることとなっています。
 
 
コロナ後も死者数は増えていない 元々別病因で死ぬ予定だった人が感染しているだけ
 例えば、開催日時点では、同じ近畿地方でも根強いコロナ過剰恐怖症勢力が固定支持層の奈良市なんかでは、選挙期間中ということもあってこの期に及んで市役所さんが「大阪に行くな&大阪から来るなキャンペーン」を全力で張り続けていまして、地元の催事も全滅状態。大阪府から発せられるエネルギーに怯え高い防波堤を築いている奈良市さんでありました。
 
 
「オミクロン株」の致死率は、名目ベースでもインフルエンザを遥かに下回るたったの「0.04%」。さらに実際にはこの半分未満。
 それに対してのここ大阪府の池田市であります。「元々専門家デマを見抜いとる層」と「ワシらがワクチン打ちゃ後はどうでもええやん層」の双方の同意が得られると察し、絶妙なタイミングを逃さずに商業祭のリアル開催を決断した商店街さんも商工団体さんも市役所さんも見事であります。
 
 
停車中の宝塚行急行電車(石橋阪大前駅 大阪府池田市)
 とそのような気合に心打たれた当サイトは、阪急の大阪梅田駅から当地へと向かうのであります。
 
 

 
 大阪国際(伊丹)空港の敷地の一部も領土に収め、鉄道のみならずむしろ道路交通の要衝となっている池田市であります。
 
 
池田市制施行80周年記念のチキンラーメンマンホール(大阪府池田市)
 隣りの池田駅は豪華な高架駅となり駅前ロータリーなんかも整備されていますが、他方同じ市内で乗降客数も同等で同じく全列車停車の主要駅である石橋阪大前駅は、地元商店街さんが徹底抗戦の構えで、市役所さんも再開発を断念中の模様です。
 
 
石橋商店街の阪急電鉄石橋阪大前駅近辺の様子(大阪府池田市)
 そのため、安価で飲食や日用品の買い物ができる利便と引き換えに、狭隘な路地でバスや送迎車が駅前まで容易に乗り入れることができない不便は、半永久的に続くと見られます。
 
 

 
 ちなみに、会場の公園は「石橋阪大前駅前公園」と駅名に合わせて改称されるということはなく、「石橋駅前公園」のままとなっています。これは至極妥当です。
 
(追記)上の鳥瞰図を眺めると、駅を高架化して南側に移転させれば、宝塚線(本線)と箕面線との同一ホーム乗り換えや直通運転が容易になり、石橋駅前公園が本当に駅前の公園になりそうだということが理解できます。そのような駅の南方への移転の構想で市が駅前広場やバスターミナル候補地として取得した用地を公園にしているものと推測します(仮にそうであっても、もはや実現されることはないと思いますが)。
 
 
タイムサービスで100円税込の「イカ焼」(石橋商店街にて購入 大阪府池田市)
 一応テープやロープで規制線が張られて会場は囲まれていますが、実際には自由に規制線を跨いで通行し放題となっていまして(「いちいち遠回りするんめんどいわ」の大阪人クオリティ笑)、行政に形式的に配慮するための感染防止対策してますよ的パフォーマンスとなっています。
 
 
タイムサービスで100円税込の「イカ焼」(石橋商店街にて購入 大阪府池田市)
 ただし、客の場内マスク着用は厳守されており、ステージの演者との距離を大きく保つようになっています。これらによって、「密」についての余計な制約事項は皆無となっています。
 
 
池田市商業祭の様子(2021年10月 大阪府池田市)
 なお、商店街さんでは控えめに『2000人の来場者がありました』とされていますが、滞在者数のピークでもそれに近い人数だったので、延べ来場者数はもっともっともっと多かったと思います。
 
 
池田市商業祭の様子(2021年10月 大阪府池田市)
 さて、メインステージ前へと向かいますと、
 
 おおー。
 
 
池田市商工まつりの司会MCで活躍する4代目いけだ織姫のお二人(石橋駅前公園 大阪府池田市)
 お出ましになられています。お出ましになられています。
 
 
池田市観光大使 いけだ織姫「アヤハトリ」綾部由樹乃さんと同「クレハトリ」小林咲希さん(池田市商業祭 石橋駅前公園)いけだ織姫「アヤハトリ」綾部由樹乃さんと同「クレハトリ」小林咲希さん(池田市商業祭 石橋駅前公園)
4代目(2019-2020)いけだ織姫アヤハトリ 綾部由樹乃さん クレハトリ 小林咲希さん
 
 こちらのお二人は当代のいけだ織姫であらせられまして、次のいけだ織姫を選ぶコンテストの司会進行をしておられます。
 
 
4代目いけだ織姫「アヤハトリ」綾部由樹乃さんと同「クレハトリ」小林咲希さん(池田市商業祭 石橋駅前公園)
 なお、最初のうちはこのようなフェイスシールドを装着しておられましたが、あまりにもアホらしいので主催者さんにおかれましてそこまでは必要ないと判断されため、フェイスシールドはすぐにゴミ箱行き使用停止となりました(待機中はマスク着用)。
 
 コロナウィルスに感染すること自体は、健康状態が極めて悪い人(未診断無治療無運動の肥満を含む)でない限り、大したことではないことが統計数値上明らかになって久しいです。しかしながら、ホラ吹き専門家の妄言を根拠として感染者や感染している可能性のある人を誹謗中傷する反社会的勢力が根強く存在する以上は、感染はできるだけ避ける必要が生じ、そのような面倒はしばらく続くでしょう(特に職業上の要請がある人は)。

 ただし当地では前述の通り観客とステージとの距離が十分に確保されていることから、自身とのツーショット撮影や飼育している動物(飼い主やその家族のウィルスが付着している犬、感染発症もする猫など)を近寄らせて撮影するような感染する危険が高い行為に及ぶ不特定者がいないという条件ならば、マスクもシールドも要らないのであります。
 
 
4代目いけだ織姫「クレハトリ」小林咲希さん(池田市商業祭 石橋駅前公園)
 なお、「いけだ織姫コンテスト」は、本来は例年8月に行われるより規模の大きい「いけだいらっしゃいフェスティバル」の出し物なのですが、「いらっしゃい」が中止になってしまったため、この「商業祭」で行われることになったとのことです。しかし、商工団体さんの支援によるものが大きい「いけだ織姫」が選ばれる場としては、むしろふさわしいと言えましょう。
 
 
4代目いけだ織姫「アヤハトリ」綾部由樹乃さんと同「クレハトリ」小林咲希さん(池田市商業祭 石橋駅前公園)
 いけだ織姫コンテストの主催は「いけだまちづくり協議会」となっていまして、任意団体らしく目的や構成は不明であるものの、住民団体というよりも、主に小規模の小売店主や飲食店主が商店街に人流を呼び込むための施策立案や催事実行を行ってきたものと推測します。現在はほとんどコンテスト実行委として織姫の募集選考任用をする(およびそれらの活動のためのスポンサーを獲得する)ための組織として機能しているように見えます。
 
 
4代目いけだ織姫の綾部由樹乃さんと小林咲希さん(池田市商業祭 石橋駅前公園)
 公式アカウントによりますと、2代目の途中から、主催者さん念願の池田市観光大使に委嘱されるようになり、晴れて「公共化」されたということであります。これにより、商店街やスポンサーさんの宣伝のみならず、市の地域振興事業の広報にもご活躍の場を広げることとなりました。
 
 
池田市観光大使 いけだ織姫「アヤハトリ」綾部由樹乃さんと同「クレハトリ」小林咲希さん(池田市商業祭 石橋駅前公園)
 この日で退任となる4代目のお二人ですが、最後のお仕事となるであろう織姫コンテストの進行を見事に務めておられます。原稿の束を手にして刻々と変化し追加され入れ替わる状況に食らいついていく織姫さんであらせられます。大手広告会社系列のイベント会社さんによるお決まりで超安全運転の構成進行とは対極を成す、この出たとこ勝負的な地域の手造り催事の臨場感に激しく萌えた当サイトであります。
 
 
池田市観光大使いけだ織姫の5代目クレハトリに選出された原彩香さん(池田市商業祭 大阪府池田市)
 そして次々と特技を披露されていく出場者さんであらせられます。ネタが多過ぎて持ち時間を超過するとスタッフさんが鐘を鳴らすのですが、そんなん聞こえへん的なふてぶてしさもまた織姫に求められる資質なのでありましょう(笑)。この達筆のお嬢さまはおめでたいことに当日がお誕生日だったらしく、年齢に訂正が入っていました。
 
 
池田市観光大使いけだ織姫の5代目アヤハトリに選出された松田真依さん(池田市商業祭 大阪府池田市)
 こちらのお嬢さまはキャビンアテンダント(CA)の声で市内の名所をネタにした漫談を行うご当地ピン芸人さんかと思いきや、本物の現役CAさんとのことでした(驚)。東海道新幹線車内における言わされている感が溢れ出る抑揚皆無の棒読みいんぐりっしゅのアナウンスで萎えていたので、MC萌えの当サイトとしてはありがたい限りです。
 
 
池田市観光大使いけだ織姫の5代目クレハトリに選出された原彩香さん(池田市商業祭 大阪府池田市)
 日本各地に織姫伝説があって、池田市以外にも織姫が存在しています。
 
足利市(群馬県) 足利織姫親善大使
蕨市(埼玉県) ミス織姫
福生市(東京都) 七夕織姫 事業停止中
平塚市(神奈川県) 湘南ひらつか織り姫
中能登町(石川県) 中能登町親善大使「織姫」
一宮市(愛知県) ミス織物 事実上廃止
交野市(大阪府) 織姫の里かたの観光大使
小郡市(福岡県) 織姫 事実上廃止
 
 関東地方の観光団体さんに聞いたことがあるのですが、年一回行われる織姫の供養のために、地元の社長さんや金融機関の理事長さんたちが神社に集結するらしいです。お忙しいのに、報道がされるわけではないし、何かしらの見返りがあるわけでもないのに。
 
池田市観光大使いけだ織姫姉妹に選出された松田真依さん(池田市商業祭 大阪府池田市)
 どういうことかと言うと、今日の日本の産業発展は、すべてが機織りから始まった。これは社会科の授業で教わった通りなのですが、絹製品の輸出で外貨を獲得し、紡織機械で培われた技術が発動機や車軸の生産を可能にし、自動車大国としての揺るぎない地位を築いたのであります。
 
 
池田市観光大使 いけだ織姫姉妹の綾部由樹乃さんと小林咲希さん(池田市商業祭 石橋駅前公園)
 そのために機織りの技術を日本にもたらしたとされる織姫に感謝の意を伝える行事がとても大切にされているものと理解しています。これは勝手な想像なのですが、加えて「織姫」とは、女工哀史で知られる、肺結核の集団感染死が度々発生する劣悪な労働環境で働いていた紡績工場の若年女性なのではないですか。欧米と肩を並べる工業国への進展は、彼女らの犠牲がなければ成し得なかったわけでして、貧農から工場に出てきて成人せぬまま亡くなった方も多かったであろう女性たちに思いを募らせての懺悔と鎮魂と哀悼と謝意が織姫の供養なのではないかと。
 
 そう考えると、地域の産業界のトップの方々が人知れず集まって織姫を供養し続けていることも納得できます。池田市の場合は、また別の意味や伝承や行事があるのかも知れませんが。
 
 
5代目いけだ織姫「クレハトリ」「アヤハトリ」に選出されたお二人
 長くなりましたがお待たせいたしました。コンテストの模様はダイジェストでまとめておりますので、下の動画をご参照ください。
 
 

 
 一次選考を通過した10人(2番は辞退と思われ1番~11番)がコンテストに臨まれ、こちらのお二人が選出されました。市民でない分際をわきまえずに僭越ながら述べさせていただきますと、応募者多数の人気コンテストで散見されるような何が何でも自分が観光大使にという貪欲さではなく、久しぶりに行われる地域の人々のお祭りで皆で楽しんで盛り上がろうという、奉仕精神の溢れる出場者の皆様でおられると感じました。ここでしか観れないものを観させていただきありがとうございます。
 
 
カップヌードルミュージアム大阪池田のマイカップヌードルファクトリーで作られたオリジナルカップヌードル(池田市観光大使に選出された松田さん作成 池田市商業祭)
 織姫コンテストを拝見拝聴すると外部の者でも池田市の歴史文化や観光資源をざっくりと把握できる仕組みになっているという、その企画の秀逸さにも恐れ入る当サイトであります。
 
 
池田市観光大使いけだ織姫に委嘱された原彩香さん(池田市商業祭 大阪府池田市)
 5代目(2021)いけだ織姫クレハトリ 原彩香さん
 
 4代目までは、日本に機織りをもたらした渡来人の出身地と伝えられる江蘇省蘇州市への交流旅行が「いけだ織姫」就任の特典となっていましたが、今回はそのことへの言及はありませんでした。中華人民共和国の中央政府さんは、日本のホラ吹き専門家さんと同じく今になっても本気で「ゼロコロナ」を目指し、人民の移動と行動の自由を奪取しての隔離政策に必死こいておられます。中国本土への旅行と不死王閣0泊2食とでは結構差がありそうですが、斯様な状況ゆえ当面は仕方なさそうです。
  
 
池田市観光大使いけだ織姫に委嘱された松田真依さん(池田市商業祭 大阪府池田市)
 5代目(2021)いけだ織姫アヤハトリ 松田真依さん

 ここでは、いけだ織姫に選出されると、直ちに池田市観光大使に委嘱される仕組みとなっている模様です。後日市役所に表敬訪問に行って市長室で‥というパターンが多いと思うのですが、コロナ騒動対応でご多忙の中、市長さんが会場までご足労なさるようで、当催事への格別なご関心と期待がおありと感じます
 
 昨年のコンステストは中止になってしまったことから、4代目のお二人は、任期延長のため市長さんより再度1年間の委嘱を受けていたとなっています。

 あれ? なぜか今の市長さんがそのときの市長さんと別の人です。まだ任期があったんやないかと調べてみて、あああれだったかと思い出していらんことに時間を費やしてしまったと若干後悔しております(笑)。
 
 
池田市観光大使に委嘱された原彩香さんと松田真依さん 中央は池田市長の瀧澤智子氏(石橋駅前公園 大阪府池田市)
 この市長さんなら怒号と腕力に任せて強引に政策を押し進めるということはなさそうで安心という印象です。と言いますか、立位姿勢のこれまた美しいこと、市長さんが一番観光大使っぽくないですか笑?
 
 
池田市観光大使「いけだ織姫姉妹」に委嘱された原彩香さんと松田真依さん(池田市商業祭 石橋駅前公園 大阪府池田市)
 どちらがクレハトリでどちらがアヤハトリだったっけ。4代目では綾部アヤベさんがアヤハトリと覚えやすかったですが、5代目は彩香アヤカさんがアヤハトリ‥ではないので要注意かも。

 そして、人口10万3千人の池田市におけるこの催事が、リモートバーチャルオンラインというまやかしに頼らないリアルなしかるべき一般公開コンテストとしては、2021年に西日本で唯一行われた事例(当サイト調べ)であり、主催者さんがそれを見事大盛況のうちに成功させたことを、ここにしかと記録し記憶に留めるのであります。🐥🐥