タイトル画像を見て気づいたのですけど、山口県観光フレンズさんの襷(タスキ)だけ、他の方と逆方向になっています。これは、それぞれの方がお持ちのルールがあり、それに従ってそのようなタスキの向きになっているのだと思いました(単にうっかりしていたとか、他のご当地さんとの撮影の際、向きを合わせたかった・合わせるように要請された、というようなケースも結構ありそうですけど)。
多くのは方はどちらだっていいじゃんと仰せになるかもしれませんが(当サイトもそうです)、歴史のあるご当地ミスであると厳格なドレスコードを定めていて、絶対にこちらの方向!としかるべき方々に厳命しているかもしれません。
例えば、福島ミスピーチ(ミスピーチキャンペーンクルー)では、ほぼ完全に左肩装着となっていまして、ごくわずかな例外の右肩装着のお姿は見つけるのが非常に困難なほどでございます。
しかしながら、同じミスピーチでも、一定の年代まで遡ると逆になっており、昔は右肩装着であったと察せられます。
福島の桃🍑甘くてみずみずしくて味は日本一😊✨
17年ぶりに袖を通した制服。
今日は歴代ミスピーチ55周年PRイベント&同窓会、
初代から現役まで勢揃いしました。福島の桃🍑みんな食べてね🍑 pic.twitter.com/HDtdmVODnb— ちばめぐみ (@meggm1221) 2017年8月12日
上のtweetはミスピーチOGの方のものですけど、各年代との顔合わせの機会におかれましても、他の新しい年代とタスキの方向を合わせることをされなかったこと考えますと、当時は当時の「タスキは右肩」のドレスコードがあり、「同窓会」でもそれを厳格に守られたものであると推測できます。
一応、漠然と考えますところ、
・国際的には右肩に掛けるのが原則
・作業の効率では左肩に掛けるのが有利
・和装の場合は左肩に掛けると見栄えが良い
・時と場合により左右使い分けるというのも十分あり
‥です。
タスキ(sash)は元々それ自体で階級を示したり階級章を吊るす土台にしたりするものでございまして、そういった用途であれば左右どちらでもいいのですけども、国際的には左肩装着は存在するものの非常に少数で、ほとんどが右肩装着となっています。今や文字を書いておくためのものということの方がタスキの存在意義となっていると存じております。
このように英字表示の場合、右肩装着が必然となります。もし逆ならばどちらが上になっても文字がめちゃくちゃ読みにくいです(笑)。ということで「国際標準では右肩」となっている由は納得いただけると思います。
(追記)
どんなに読みにくくても言いつけ通りに左肩装着を厳守するいわて純情むすめさん萌え。
(追記2)
欧米でも極めて稀に左肩装着の例が存在します。比率的には1%にも満たないと思いますが。
有田みかん大使も、国際標準に従って、右肩装着をルールとしておられるようです。
ただし、特に小柄でなで肩の女性にはいろいろ支障がおありのようで、単独での活動の場合、左肩装着とするケースが多くなるのではないかと想像いたします。
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写真で推測できますでしょうか。左利きの方には申し訳ないですけど右利きの人の立場で申しますと、試食宣伝のように右腕を動かす頻度が高くなると、タスキが右肩に掛かっているとズレやすい(落ちやすい)、袖とタスキが擦れる(細かい繊維くずが起きやすい)など、何かと支障になりそうです。そのために、サンプリングなどの単独活動時に本来とは逆の左肩にタスキを装着をしている人を見かけることがあるのではないかと思っております。
また、机上にあるタスキを片手(右手)だけで素早く装着できるのも、左肩装着の利点です。委嘱式や交代式などで他人にタスキを掛けて差し上げるような場合も、左肩から掛ける方が右利きの人にとって簡単なのではないでしょうか。
でしたら、表記が日本語縦書きなら左右どちらでも良いですし、右利きの人が多いならば左肩装着のほうが合理的では? という考えも出てきましょう。その辺りが、試食宣伝を行う頻度が高い農産物系ミスにタスキ左肩装着で統一しているケースが多い理由になるのではないかと存じます。ミス・クリーンライスあおもり、いわて純情むすめ、ミス・フレッシュあきた、そして冒頭の福島ミスピーチと、左肩統一が優勢です。さらには初代が右肩でしたとやま食の王国大使ふふふは2代目におかれまして左肩へと変更されたようでございます。
また、着物が正装のご当地ミスの場合、襟と方向が同じだと見栄えだけでなく、上襟と交差しないので浮きや擦れが回避できるため装着感もすっきりするのではないかと思います。
ミス鎌倉などの洋装の衣装も所有されるもののお披露目の正装が和装となるものは左肩として、夏場の洋装でもそのままの方向にしているものが多く見られるのでございます。
そうしますと、タイトル画像の宮島観光親善大使さんは和装の原則と逆ということになります。
これは、広島県では県下のミスや観光親善大使などの観光系公共プロモーションガールを総称する語は「観光アシスタント」なのですけど、県域と県下市町合同で行われる「観光アシスタント研修会」において国際標準の右肩装着を統一指導しているものと推測することができるのでございます。
山口県観光フレンズにつきましては、昔は左肩右肩どちらもあったようです。
しかし、ここ数年の間に何かがあった(?)ので、左肩に統一したのではないかと推測いたします。「何か」とは礼儀作法研修の先生が厳格な人に替わられ「和装のある県下の観光アテンダントに合わせよう」とされたかもしれませんし、もしくは自主的に統一されたとか、いろいろ想像できますけど、設けられたルールによりタイトル画像のように例え中国地方では少数派となっても左肩装着を守っているものと思います。
ところで、
いや、俺住んでる。 https://t.co/KXSybS3c2u
— 河野太郎 (@konotarogomame) 2019年3月3日
‥(笑)。
日本人の名前のローマ字表記を、姓-名の順に統一させようと外務大臣になられた河野さんが仰せになり出したらしいですねえ。その昔、文科省さんが同じようなこと言っていたような気がしますが、結局どのような結果になっているのかは言わずもがなですけども、当ブログ的には、タスキと同じでどっちだっていいとなるのでございます。
重要なのは、相手方、すなわちアルファベットを母語とする人たちにとりまして、どちらが姓でどちらが名なのかが分かりやすい形式はどれなのか? ということなのでして、自己の都合なんぞは二の次であるという気がいたします。また、特に明示したいときには Taro KONO と姓を大文字にしていただく、それだけで事足りてしまいます。
西暦と元号もまたしかりでして、不便なほうに強要されるよりも、読んで理解する上での利便によって選べる自由があったほうがよろしいでしょうと。
タスキの向きも、相手方目線でどちらが文字が観衆から読まれやすいか、見栄えが良いと感じられるか、円滑に接客作業ができるか、それらが相反する場合は何に重きをおいて折り合うのかをそれぞれの主催者さんが(あるいは、タスキを装着する人に委ねる場合はそのご本人で)考えるところによって決めていただければよいのでございまして、その結果導かれたものが現在の各ご当地さんにおけるタスキの向きになっていると存じます。🎽