四季の里里山花まつり
主催 四季の里まつり実行委員会
日時 2019年2月24日(日) 10:00-14:00
場所 大井町農業体験施設四季の里・ゆめの里(神奈川県足柄上郡大井町柳265)
交通 新松田駅(小田急小田原線)から無料シャトルバス
シャトルバスは9:30、11:00、12:00、13:00の4便。なお、新松田駅は松田駅(JR御殿場線)に隣接しています。
目的地の「四季の里」は、そこからかなりの勾配を登った山の上にあります。下の地図の「いこいの村あしがら」の近くです。
会場周辺はこのような雰囲気の山の中で、ポンコツ車をひーひー言わせながら急坂を登ってきた甲斐のあるパラダイスであります。
奥の大きい建物が「いこいの村あしがら」で、カーナビでの目的地はここが検索しやすいと思います。ただし、「いこいの村」は町立施設ではないので(厚労省の天下り高級官僚が雇用保険料から横領して得た大金を投じて建てたものを県がタダ同然で取得し地元の社団法人が運営する保養施設)、ここには駐車できません。写真の右奥に野球グラウンドがあってそこがまつりの臨時駐車場となっています。「いこいの村」の手前の前面広場にテントが立ち並んでいるところが、まつりの会場「四季の里」と農産物直売所です。
会場周辺の丘からは、富士山側に開けた斜面よりこのような眺望ができます。これは素晴らしい。
では四季の里花まつりの会場に、とその前に、別の催事が歩いて3分ほどの近隣で行われてるので、そちらを伺ってみます。
ごく小さな建物ですが、「大井町郷土資料館」というのが「いこいの村」の対面にありまして、そこで「お山のひなまつり」が開催されています。
町内の旧家の方の寄贈によるものなのでしょうか。都会の狭い家では所有することが難しい見事な多段飾りを拝見することができます。
なお、「郷土資料館」に収まりきれなかった雛飾りは、麓にある町役場隣接の大井町生涯学習センター(「お山のひなまつり・ホワイエ会場」)にも飾られています。
電子媒体と仮想現実とレンタルを利用して物理的なモノを可能な限り所有しないことをよしとする新しい価値観が生まれた平成末期ですが、雛飾りも「購入して部屋に飾る」から「公共のものを見に行く」へと、ひな祭りの過ごし方も変わる次時代となるのでありましょう。
ところで、「ひょうたん」が大井町のシンボルとなっています。そのため、ヒョウタンかその栽培種の加工品であるカンピョウが昔からの特産となっているのかと漠然と思っていたのですが、そういうことではないようです。
夏場になるとヒョウタンの日よけ棚が設置されることで有名になった駅が町内にあることから、ひょうたんを町のPRに活用することにされたということのようでした。今の季節では確認することができませんでしたが。
で、「四季の里花まつり」の会場に戻りますと、
「シシ汁」が農産物直売所のお客さんのために振舞われていました。神奈川県西北部ではイノシシの数が増えすぎて農作物被害がハンパないと伝えられていますが、増えたものは感謝していただくのが正しい自然との付き合い方と言えましょう。生産者の困苦を晴らし、野生動物の生息数を適正化させ、しかもおいしい(笑)、これぞ一石三鳥であります。
直売所でのおすすめは葉物野菜で、特にブロッコリーの出来がよくて買い得感が高いです。傾斜地では柑橘類の栽培が盛んのようで、晩柑ミカンのほか、西洋オレンジとの交配種(「清見」など)が多く並んでいました。いずれも不揃いである代わりに激安です。
ということで、催事の様子なんてどうでもいいからとっととしかるべき写真を貼れやと焦燥の貴兄お待たせしました。役場のブースにはこちらの方が降臨しておられます。
第22代ひょうたん娘 かのうかおりさん
活動機会が多くなく内容も地味であるのはちょっと気の毒な気がいたしますが、人口1.7万人の規模で著名な観光資源には恵まれていないのにも関わらず公募のミス設置とはありがたいことであります。こちらも一度は廃止されていたものの、再び未婚女性限定に戻して復活させた事例の一つということになるようです。
立て看板に「おおいまち弁当」とありますが、それを売っておられるようです。
なぜ町のブースでお弁当を販売しておられるのかと思ったのですが、HPでも紹介される役場公式の弁当となっていました。
お馴染みの松花堂弁当なんかではひょうたんの形に型押しした米飯が入っていることがありますが、おおいまち弁当は弁当の容器自体がひょうたん型です。
こちらを購入しましたが、おいしいちらしずしです。これで米と野菜が大井町産の純国産食材ならば非常に価値は高く、何よりも「さくらもち」が入っていたのは嬉しいです。
かのうさんのひょうたん娘としての活動はこれで最後になりそうだと仰せで、まことにお疲れさまでした。少々寂しげにお見かけしたのはそのことだけでなく、会場にこちらのお嬢さんと同世代の客が全然いない! そのためではないかと感じました。著名観光資源を持たない同規模の町村ではどこも似た課題を抱えていると思うのですが、うーん、10代20代の人にも魅力を感じさせる催事とコンテンツを‥と言うは易しですが、今回のような商工でなく農主体のイベントとなると尚更一筋縄ではいかないですか。🎎
いずれにしましても隣接の松田町ともども立地に恵まれている大井町の伸びしろ自体は大きそうで、何らかのキッカケ+施策次第で明るい将来となりましょう。🗻