第41回すみだまつり(2016年10月)その1

第41回すみだまつり・第46回こどもまつり
主催 すみだまつり実行委員会
日時 2016年10月1日(土) 10:00-17:00
   2016年10月2日(日) 10:00-17:00←訪問日
場所 錦糸公園 墨田区総合体育館(同公園敷地内)ほか
交通 錦糸町駅(JR総武快速線・各駅停車・メトロ半蔵門線)から徒歩圏内
 
 
 
 それがしは上方の出やけども、訳あって身分を隠し江戸・魚河岸近辺の町人を業としとうが、ここだけの話やけども非番には瓦版職人ちゅうこともやる。
 
錦糸公園付近(東京都墨田区)
 表の稼業では、江戸のはずれ、ここ本所にもよう足を運ぶんやが、今日は縁日やな。
 
 
 ‥ってちょう待ってくれや。
 
大勢のお客さんを呼び込む赤穂義士娘の神代梨沙さん(すみだまつり 赤穂市ブース前)
 何と長屋の西尾屋の隣に赤穂屋とは。
 
 領地おまとめで西尾屋となるも、元は吉良屋やで。吉良様のご領地から運ばれた作物が並べられる隣で、赤穂藩の塩を売るとは。恐れ知らずにも程があるんやないか。

 お城での松之大廊下の事件以来、浅野様に仕えとった赤穂の連中が何かしでかすんやないかちゅう噂でもちきりで、お江戸中が緊張しとんやけど、ぬしら、それを知ったうえで吉良屋の隣に店を構えとうか?

第31代赤穂義士娘の神代梨沙さん(すみだまつり 赤穂市ブース前)
第31代赤穂義士娘 神代梨沙さん(すみだまつり 赤穂市ブース前)


 めっちゃごうわくな奴っちゃと思わはるやろけど堪忍してもうて言わして貰うと、そんなお江戸の心配もよそにえらいのん気なもんやで、この町娘も屈託のあらへん笑顔振りまいて客呼び込んでからに。
 
 
第31代赤穂義士娘の神代梨沙さん(第41回すみだまつり 赤穂市ブース前)
 てっきり江戸の赤穂屋の看板娘や思うて声かけたら、播磨のもんやと。本所で縁日があって人手が足らんちゅう話を聞いて、赤穂屋発祥の地の播磨の国から江戸まで手伝いに来はったんやて。えろう遠いとこ。
 
 
赤穂市ブース前で接客する赤穂義士娘の神代梨沙さん(第41回すみだまつり 東京都墨田区)
 赤穂屋にやって来る播州の娘の器量にはかなわん思うたか、隣の吉良屋改め西尾屋は、2枚看板やった百姓娘宣伝小町、今年はどちらも引っ込めてしもて、男衆だけで呼び込みしとうみたいや。
 
 
赤穂三島屋(三島製菓)の「塩味饅頭(三色)」とノベルティの赤穂あらなみ塩の「赤穂あらなみ塩」
 それがしは摂津の港町の出で播磨とはお隣はん同士。赤穂饅頭とも言うこの「しほみ饅頭」には昔から目があらへんのやけど、買うたら、貴重な赤穂の塩をおまけしてくれはった。えろうおおきに。
 
 
第31代赤穂義士娘の神代梨沙さん(第41回すみだまつり 赤穂市ブース前)
 せやけどなんか臭うで、片時も笑みを絶やさぬこの娘。わざわざ遠く播州から店の手伝いとは。
 
 もしやこの娘、浅野様に仕えとった旧赤穂藩の連中が、吉良様のお屋敷のある江戸・本所に偵察のために放った忍びの者、それとも刺客やあるまいか?
 
 
 探りを入れたろ思て、山海珍味を物色する振りして長屋の中をちょう失礼して覗かせてもうたら、なんと!
 
 
赤穂市ブースに掲示の播州赤穂の観光と第113回赤穂義士祭の催事ポスター(第41回すみだまつり 東京都墨田区)
 謀議の貼り紙とは大胆不敵! 既に吉良屋敷への討ち入りの日付まで決めとうとは!!
 
 こりゃ特種とくダネや!
 早速瓦版に書いてうあ何すんねんやめグサッ、ズバー。
 
 
 
文章は妄想によるものフィクションであり実際の行事・写真とは一切関係ありません(笑)
(撮影ご協力 赤穂観光協会はん えろうすんません)