あじさい祭
主催 伊豆市観光協会
日時 2018年6月1日(金)~2018年6月30日(土)時間特になし
場所 下田公園(静岡県下田市三丁目3-1174ほか)
交通 伊豆急下田駅(伊豆急行線)歩20分 または同駅から南伊豆東海バス 下田海中水族館行き あじさい公園停(祭期間中のみ臨時バス停)すぐ
その1からかなり間隔があいてしまっておりますが、流行から周回遅れの当サイトにふさわしく、1年前の話になります。
東京から在来線特急のみ利用だと2時間40分あまりで伊豆半島の先端近くの終着駅、伊豆急下田駅に到着します。
線路の先にはこのような飾り付けもされています。
ここから「あじさい祭」の行われている下田公園までは歩けないことはないのですが、できるだけ近くまでバス(またはタクシー)を利用して、海面すれすれの標高である麓からの山登りのために脚力を温存しておくことをお勧めします。
山登りを開始して最初の5分間は足パンパンの地獄の急傾斜なのですが、ほどなく勾配が緩やかになり、急斜面部分は階段が整備された道となるので、くじけずに頂上を目指しましょう。
このような何かのテレビ番組で見たことがあるような眺望が楽しめます。アジサイ(Hydrangea macrophylla アジサイ属 アジサイ)は日本原産で、ここはその自生地のひとつとなっており、古来の自生地では西端に位置することから、当サイトでは日本中(今や世界中)のアジサイはこの近辺を起源とするのではないかと思っております。
こちらに見えるは犬走島(いぬばしじま いぬばしりじま)。小さな島を小さなトンネルが貫いているのが見えます。陸繋島ではなく人口の防波堤で陸地と繋がっていて、点々と釣りを楽しんでいる人が見えます。
と、のんびり眺望を楽しんでいたいところですが、あまり時間がないので、駆け足で山を下りて「下田きんめ祭り」のこの年限定でこの日だけの特別サブイベント「海産きんめ市」へと急ぎます。
こちらがその会場。広くはありませんが、「フラワー都市交流ブース」の出店があります。これでお気づきの方がおられると思いますが、ここには「フラワー都市交流連絡協議会」の加盟各都市からの訪問団が観光バスで乗り付けます。まさにフラワー都市のために催されるイベントのようですが、各都市の訪問団の購買力はハンパなく高く、土産物も飲食物も飛ぶように売れていきます。
当サイトも今晩死ぬほど食べられるのにも関わらず、金目鯛塩焼きをクルミ&ギンナンおこわの上に乗せていただいてしまいました。うまい。
ここでフラワー都市について前に書いた記事から引用しておさらいしておきます。
市町名 | シンボルフラワー | 「観光推進員」の呼称 |
中富良野町(北海道) | ラベンダー | ラベンダーフェアリー(非公募) |
長井市(山形県) | あやめ | あやめ娘(非公募) |
2008年限りで脱退 | ||
砺波市(富山県) | チューリップ | プリンセスチューリップ(公募) |
2009年限りで脱退 | ||
大野町(岐阜県) | バラ | おおの親善大使(公募 注2) |
下田市(静岡県) | すいせん 注1 | 下田フラワーミッション(非公募) |
宝塚市(兵庫県) | すみれ | サファイア(公募) |
萩市(山口県) | つばき | 萩観光小町(公募 注2) |
久留米市(福岡県) | つつじ | 久留米市親善大使 注3(非公募) |
和泊町(鹿児島県) | ゆり | おきのえらぶ島観光大使(非公募 注4) |
(砺波市、須賀川市、越前市の公式ウェブサイトほかによる)
注1: 下田市が制定している市の花は「アジサイ」であるが、交流都市として参加する場合のシンボルフラワーは「すいせん」としている。
注2: 公募のみでの応募者獲得が困難な場合は公募・非公募併用の場合があると見られる。
注3: 正式には単に「観光推進員」で、タスキの表記以外には「久留米市親善大使」の呼称は一切用いられていない。
注4: 知名町側は公募されていた時期もあったが、事実上は和泊町側(近年は毎年1名選出 恐らく基本的に2年任期)・知名町側(同)ともに非公募と見られる。
9市町が持ち回りで年に1回(5~6月ごろ)に「総会」を開催し、各市町が総会開催地に訪問団を派遣して宿泊・飲食・物産購入することで総会開催地にお金を落としていくというものです。
「フラワー都市」の9市町が20人~100人の訪問団を形成しているので、相当な人数となります。そして、当サイトはその訪問団の一員となることに成功し(笑)、ぞろぞろと「我がまち紹介」の会場についていくのでありました。(注)モグリではなくあらかじめ正規の?参加手続きを踏んでおります(笑)。報道名目でない一般での参加で、身分と目的を偽らずに参加しています。
我がまち紹介に先だって、このような伊豆芸妓の舞で歓待していただけます。一般市民用の席だった昨年とは違い、今年はいい席から存分に楽しめます。
我がまち紹介の雰囲気はこのような感じで、昨年とほぼ同内容ですが一部、あるいは市町によっては全面的に映像が更新されています。
もちろん9都市とも首長・副首長級だけでなく、フラワー都市交流連絡協議会でいうところの「観光推進員」付きの豪華な体制です。
こちら中富良野町(北海道)では、木佐町長とラベンダーフェアリーさんですが、お二人とも昨年と同じ方であります。そのことから、ラベンダーフェアリーさんは2年任期の2年目と推測します。
中富良野町では、花卉の観光資源化への取り組みが秀でていた町民への賞品としてこのフラワー都市交流連絡協議会の下田市訪問団の旅行に招待しておられるとのことで、町民の方々への励みになり同協議会の趣旨にもかなう良い活用方法だと思いました。
大野町(岐阜県)宇佐美町長 9代目おおの親善大使 今村有良さん
2017年夏に代替わりがありましたおおの親善大使さんですが、この年の首長との親密度ナンバーワンはこの人に決定したいと思います(笑)。
この腕組み登壇の恒例行事はいつまで続くのか分かりませんので、平成時代の思い出として今のうちにしかと記憶しておきたいところです(笑)。
というようにかなり楽しいので、我がまち紹介の模様は、画像を編集次第この下あたりに追加していこうと思います。
(追記2)前後しますが、動画その2を追加します。
大野町の町長さん&と次年度以降の親善大使さんにプレッシャーとならなければいいのですが(笑笑)。
(追記1)お待たせいたしました。動画その1追加します。
おきのえらぶ島観光大使さんの話術のみならず後述の舞踏や歌唱の能力の高さに地元の芸能タレントさんであると信じ疑わなかった当サイトでありますが、当地の方のSNSによりますと、島内の公立学校の教員をしておられる(恐らくこの催事の直前までで今は別のご職業と推測しますが)ということでありまして、まこと驚愕であります。他にも多数の高レベルの特技をお持ちの超人であらせられるようですが、詳細は地元紙さんが仕事をしてくださるのを待ちたいと思います。
8都市を迎える下田市さんは、フラワーミッションさんを2名に増強してこられました。
下田市 福井市長 下田フラワーミッション Tさん Oさん
Oさんは前年からの継続ですが、Oさんが前年着用されていた制服をなぜかTさんが着用しておられます。後で調べましたところ、TさんはOさんの前の2015年ごろにもこの制服でフラワーミッションを務められていたので、今回復活されたということになります。ただ、次年から再び1名体制に戻り、一人が気温によって長袖と半袖の制服を使い分けることになると推測します。Tさんは静岡県の観光行政関係者や報道関係者には少し知られた方で、Oさんは後輩の市職員と(仰せだったと)思います。
このお二人がザよこはまパレードでオープンカーに乗って手を振るということは現実として100%ない状況ですが、この方たちが観光交流課幹部になられるころには晴れて「開港6条約港」を実現‥の妄想くらいはさせていただきたい、そう思うのであります。
そして日が暮れ、向かうは下田市最高峰のホテル、ホテル伊豆急であります。
ここのこれまたでかい宴会場「星座の間」で「フラワーパーティー」が盛大に行われます。
少し前から、都市間の交流事業におけるレセプションの食事とはどのくらい豪華なのかと少々興味を持っておりましたが、今ここに明らかになります(というほどオーバーなものではないですが笑)。
各都市のトップ級による鏡びらきから始まりそうです。
おお、これは長井市議会の渋谷議長。今回は訪問団長を務めておられるようです。
先付だけでこの豪華さで、火鍋が2つも用意されており最上級の品々が期待できますが、実際その通りなのでありました。様々な種類の最高の素材が最高の味付けと盛り付けで供され、ほとんどの人が食べきれない量(当サイトはもちろん完食 笑)が出てまいります。しかも地元下田市やフラワー交流都市の地酒地ビール地ワインがとめどなく‥。
ここから先は写真をあまり撮っていませんので、お品書きを。
食前酢というのは、最近たまに見かけますが、味覚的には酒税法に掛からない低アルコールの発泡ワインと思っていただければよいと思います。後はご覧の通りですが、いずれも最高級素材に丁寧に丁寧に味付け調理された、最上級のうまさであります。控えめに「サイコロステーキ」と書いてあるものでも、その実体は都度焼いていただける黒毛和種の柔らかで肉汁染み出る鉄板焼きであるという(しかももちろん食べ放題(泣))、まさに隅々まで贅沢さ極まれりです。
金目鯛は一般庶民が通うお店で売っている金目鯛と明らかに違い、隣席の方々もこれ以上のものはないであろう言葉で褒めておられました。
最初は「観光推進員」さんたちの席が近くにあって少し緊張していたのですが、いざ乾杯して始まるやいなや、もの凄い勢いで食べる食べる食べるのあります。
解体実演の本マグロのブースは長蛇の列であります。このあとはお喋りと食事が楽しすぎてあまり覚えておりません(笑)。写真を撮るのも忘れていたようであります。
と言いますか、観光業界の方々、特に本来は堅物であるはずの自治体職員さんの裏話が面白くて仕方がありません! 型どおりのステージMCの100倍面白いので観光PRイベントのMCは次からそれにしてくれと言いたいところですが、内容は100%オフレコ的な際どさでそんなもん公の場で喋れるわけないだろうというものでして(汗)、当サイトでも100%割愛させていただきます(笑)。
ステージも太鼓に音楽に踊りと豪華絢爛。おきのえらぶ島観光大使の平山さんが音頭を取ってのえらぶゆりの花(だったかな?)の歌唱&舞踏+飛び入り参加で感動のフィナーレ。(しかも副町長さん自ら三線演奏とは(感涙)。)
最後にこういうお揃いの写真があると、何か大盛況で大成功!って感じがしますよね。このフラワーパーティーに関しては、写真通りで偽りなしを保証いたします。
中富良野町 ラベンダーフェアリー Yさん
久留米市 観光推進員(久留米市親善大使) Hさん
長井市 あやめ娘(長井小紫) Nさん
大野町 9代目おおの親善大使 今村有良さん
下田市 下田フラワーミッション Tさん
下田市 下田フラワーミッション Oさん
和泊町 2018年度おきのえらぶ島観光大使 平山由佳理さん
砺波市 2018プリンセスチューリップ 尾崎葵さん
宝塚市 第8期宝塚市観光大使リボンの騎士サファイア 中西瞳さん
萩市 萩観光小町 齋藤友希さん
フラワーパーティーだけで少なく見積もっても会費の4倍は掛かっているでしょうし、加えて遠距離移動となる旅費を補助する予算措置もたいへんだと思いますが(実際、脱退した都市もありますし)、より総会開催地の市民町民に開かれたイベントを付帯していけば長く続けられると思いました。🐟🐟🐟
(当記事のお名前、肩書は取材当時のものです。)
おまけ:祭りの後
壇上に残りキャピキャピと名刺やLINEを交換する公募選出系and/orメディア出演が活動に含まれるいわゆる観光レディさんたち。一方では、展示物の片づけや上司の手伝いに慌ただしく向かう職員系の観光推進員さんたち。美しいお衣装を身にまとう見かけは同じでも、役割の微妙な違いを感じる刹那でありました。
(追記)
サファイア中西さんが美しい写真と洗練された文章にて公式ブログで報告しておられますので、比較いただければ、当サイトがいかに下手な駄文冗長であるかが分かるかと思います(笑)。