「草加宿七福神めぐり」の甘酒無料配布の様子(松寿山不動院東福寺 草加市)

第19回草加宿七福神めぐり(2019年)

草加市制60周年記念「第19回草加宿七福神めぐり」
甘酒の無料配布
主催 草加市観光協会
日時 2019年1月3日(木) 10:00-無くなり次第終了
場所 東福寺境内 (松寿山不動院東福寺 埼玉県草加市神明1-3-43)
交通 草加駅(東武スカイツリーライン)歩6分
 
 
 ここの東福寺は、京都の臨済宗大本山の東福寺との関係はなく、特に大きくないお寺さんです。
 ただ、大川図書ずしょ
という人物の墓があるとのことです。ネットの情報をかき集めると、その人は人口希薄な湿地帯であったこの地に草加宿を開いたお人であるようで、古くから地元の人によってとても大切にされているようです。
  

 
 ネット受け売りの情報から妄想想像も加えて意訳させていただきますと、大川図書なる偉人は、沼地を埋める大工事を発案実行指揮し、既に繁栄していた千住宿(東京都足立区)と越ヶ谷宿(埼玉県越谷市)とを一直線で結ぶ「日光街道草加バイパス」を開通させた結果、日光や奥州や沿道宿場町との江戸物流の所要時間短縮を成し遂げ交易の生産性を向上させ、お上からも絶賛されるのでありました。
 
 
「草加宿七福神めぐり」の甘酒無料配布の様子(松寿山不動院東福寺 草加市)
 それに留まらず、バイパス沿いの過疎地に開設した新しいサービスエリアが現代の草加市中心部の大繁栄の礎をなし、多くの人馬の往来がメインルートとなったバイパスに誘引されたことにより、余興で作り地元や家内で消費される駄菓子に過ぎなかった煎餅を次第に多くの旅人が買い求めるようになり、その評判が伝播され「草加せんべい」として江戸時代の大ヒット観光物産と成すに至り、手土産贈答品として重宝される現在に続くのであります。
 
 
「草加宿七福神めぐり」期間中の東福寺の様子(松寿山不動院東福寺 草加市)
‥という話なんかどうでもいいだろと突っ込んだお嬢さん方、重要ではないことはないのです。

 実は草加さわやかさんコンテスト(2018年6月10日開催)の会場に伺ったのですが(撮影禁止なので写真はありません)、会場の前の席にはたまたま大きくない芸能事務所またはスクールの代表さんなのかプロデューサーさんなのか分かりませんでしたが金銀財宝とブランド品で身を固めた紳士がお座りで、コンテストには、5人くらいの秋葉原路上客引きさん外見や元ファッション誌読者モデル志望現ネットビジネスで自称大儲けで毎日カフェ巡り毎週ファッション買い物毎月旅行さん外見のこれまたチャラいお嬢さま方を投入していました(審査後にコンテスト出場者である彼女らがこの紳士のところに集まって大声で感想を述べ合っていたため事の次第と内面が判明したというのはここだけの話です笑)
 
 しかし彼女たちは司会者さんがランダムに繰り出す以下のような実に基本的な質問に応答できずグダグダになり、ものの見事に玉砕しておられます(笑)
 
 1. 草加市歌を知っていますか?
 2. 30秒で草加市をPRしてください
 3. 草加松原に行ったことがありますか? どんな所でしたか?の追加砲撃で轟沈する者あり
 4. ゆかたは自分で着られますか?
 5. 草加市の好きなところはどこですか?
 6. 草加市の3大地場産業は何ですか?

 草加市さんもう最高です! 出場者番号を控えてメモを取る作業がこれほど楽しいと感じたことはなく、溜飲が下がりまくりの草加さわやかさんコンテストでありました。とまあ、こんな性悪な観客がおるから撮影が禁止になるねんということですかねえ。
 
 審査員は民主的に応募した市民から選ばれているようであります。草加市についてビタ1文字も知ろうとしてない人に草加市のPRなんか任せられるかということでありましょう。ごもっともであります。
 
 ここでこのようなネタばらしをしたので、件の紳士はじめ新興芸能事務所さんは、コンテストに送り込む契約タレントの卵さんに次回から観光パンフの読み込みくらいは指示してくることでありましょう。でもきっと草加市さんは別の「フィルター」を用意してくるはず‥。
 
 
「草加宿七福神めぐり」の甘酒無料配布の様子(松寿山不動院東福寺 草加市)
‥と草加市政60年記念ということで応募者多数大盛り上がりであったコンテストですが、フィルターを軽ーくすり抜けた真の草加愛者(もしくは真の草加愛者を演ずべく猛勉強した努力家)間で技能経歴とPR力を競り合って見事勝ち抜けた「さわやかさん」が、ここ東福寺(草加市)にお出ましになられています。
 
 
「草加さわやかさん」の渡邊洋子さん、石田琴美さん、内藤美和さん(松寿山不動院東福寺 草加市)
第15代(2018-2019)草加さわやかさん 渡邊洋子さん 石田琴美さん 内藤美和さん

 しかし何なのでしょう、萌えずにいられないこの「近所からちょっと初詣に来た感」は!?
 
 
「草加さわやかさん」の渡邊洋子さん、石田琴美さん、内藤美和さんは拝観者に甘酒を振舞っておられます(松寿山不動院東福寺 草加市)
 無料の甘酒と言えば大都会や超メジャーな神社仏閣さんでは「薄い・ぬるい・少ない」で醒めて&冷めてしまうものと相場は決まっているのですが、そこはさすが草加市観光協会さん、「さわやかさん」が振舞う甘酒は、濃厚で熱くたっぷりと、身も心もあったまるのでありました。🎍
 拝観後にいただける写真で手にお持ちの「七福神家来やき」煎餅もごちそうさまでした。