長井あやめ公園(山形県長井市)

長井あやめまつり(2017年)その1

平成29年度 長井あやめまつり
2017あやめにぎわい市
主催 あやめにぎわい市実行委員会 長井市観光協会 長井市
日時 2017年6月24日(土)9:30-16:00
   2017年6月25日(日)9:30-16:00 ←訪問日
場所 長井あやめ公園(山形県長井市横町5-1)
交通 あやめ公園駅(フラワー長井線)歩2分
 

山形新幹線の車両(JR東京駅)
 
 山形新幹線に乗るのは初めてであります。子供のころ「山形新幹線で踏切事故」のニュースを見て新幹線に踏切があるのかと驚いたものですが、7両のミニ新幹線で、途中の福島駅からはほぼ在来線です。

 単線区間もあるようでして、新幹線で「列車行き違いのためしばらく停車します」の車内アナウンスは萌えなくもないです。
  
 
フラワー長井線の車両(あやめ公園駅)
 
 赤湯駅(山形県南陽市)でこのような1両のディーゼルカーに乗り換え。さすがフラワー長井線、車両は派手な花柄であります。1時間ほどであやめ公園駅に着きます。
 
 

 実はこのように遠回りしなくても、駅を出て北に向かえば、あやめ公園まではすぐです(鉄道の下をくぐることができます)。でもなぜか駅前に設置の案内図では遠回りのルートを示しておりまして、先にディーゼルカーを降りたお客さんよりも早く到着してしまいました。

 なお、赤湯駅からここまでは片道620円。土休日にその日のうちに往復するのであれば一日乗車券(1000円)がお得です(車内で購入できます)。

 
長井あやめ公園(山形県長井市)

 このようなのどかな公園で、都会では見られなくなった古き良き時代の観光施設といったところです。うーん美しい。入園料500円(税込または非課税)。
 
 
長井市のバーニック・ナガイさん(長井あやめ公園)

 正門(北口)前に続々と観光バスが到着し、そろそろかき入れ時。長井市のヒーロー、バーニック・ナガイさんが歓迎してくれます。
 
 なぜこのような辺鄙な(と言っては失礼ですが)所にあるあやめ公園が全国的に有名なのかよく理解できていませんでした。

 観光協会さんのサイトと園内掲示では「国鉄長井線(フラワー長井線の前身)の誘致費用ねん出のため伐採された山林の跡地が荒れ地となっていた」「明治43(1910)年7月、あやめ(ハナショウブ)数十株を集め育て、茶店を開いたのが端緒だったと伝えられている」とのことで、未利用地の活用ということですね。
 
長井古種「萩小町」(長井あやめ公園)

 そして、長井古種物語を拝見し、多くの栽培品種のルーツが大切に維持されてきた長井あやめ公園は、全国のハナショウブ愛好家の「聖地」であるということが理解できたのであります。
 
 それだけではハナショウブのメッカとなるには難しいですが、
 
自噴水源(長井あやめ公園南口前)

 これが立役者だったようです。こんこんときれいな水が湧き出る泉。こちらは公園の南口前。
 
 
自噴水源(長井あやめ公園内)

 こちらは公園内。いずれも素晴らしい透明度の地下水が自噴しています。年中温度一定のきれいな水のおかげで、鑑賞に適した品種が定着できる人工的な湿地帯を作れたようです。湧水の町で特に珍しくないのか、職員さんによりますとどちらの源泉も特に名称はないらしいですが、昔むかーしからこんこんと水が沸いているとのことです。

 
 さて、長井市は結城市(茨城)と友好都市の関係にありまして、10:00から物産展があります。(あるはずでした?)
 
2017あやめにぎわい市(長井市)のパンフレット
 
 この物産展に、結城市からしかるべき方がお越しになる可能性があります。
 
 が。
 
友好都市・結城市物産展予定地(長井あやめまつり)
 
 長井市観光協会さんによって、テントはしっかりと組み上げられ、テーブルも用意されています。しかし、開始時刻を15分ほど過ぎましたが、結城市さん、誰もいません!朝寝坊でありましょうか。
 
 
サクラマスの串焼き(長井あやめ公園)

 花にはだんご、県魚・サクラマスの串焼きをほうばりながらハナショウブを鑑賞して、ちょっと待ってみることにします。
 
 
友好都市・結城市物産展が予定されていたテント(長井あやめまつり)

 間もなく11:00ですが、結城市さんはまだ誰も来ません! 実行委員会さんは中止の話は聞いておらず、長井市観光協会さんへの遅刻の連絡もないそうです。結城市さんはいったいどうしたのでしょう。ちゃんとパンフに掲載して朝早くに準備してくれた長井市さんの面目は。友好関係が決裂しないか心配です(笑‥えない)。
 
 
 と、あきれつつ次の目的地に向かうのですが、正門(北口)前に、
 
 
結城市の公用車(バス)

‥結城市の公用車バスを発見! なんだ来てるじゃないか、と思って中を見ましたが、無人。いったい何しにここに来て、どこに行ったんだろう? 長井市で物産展やりました的なアリバイ写真を撮ったあと分散して各自自由行動なのかな?
 
 
 次の目的地「道の駅・川のみなと長井」には無料循環バス「まわるん」を利用しました。
 
無料循環バス「まわるん」(長井市)

 これがなかったら、赤湯駅からレンタカーを使うことになっていたことでしょう。今日のように道の駅のレンタサイクルの利用もためらわざるを得ない時折小雨が降る天気では、バス運行は助かります。
 
 結城市なんかはもういいとして(笑)、ご当地のしかるべき方は果たしてお出ましになられるのでありましょうか。
 
ロコモコ丼(道の駅・川のみなと長井)

 道の駅・川のみなと長井の数量限定(この日は20食)メニュー「夏野菜満喫ロコモコ丼」(1000円税込)を味わいながら待ちます。(めちゃうま&ヘルシー。)
 
 すると、おおおおー。
 
 
長井市の「あやめ娘」さんと観光ボランティアの皆さん(道の駅・川のみなと長井)
 長井市の「あやめ娘」さんと観光ボランティアの皆さん
(お顔が写っている方は撮影掲載の承諾をいただいています)
 
 ついに拝謁がかないました。延々スクロールしてきた皆様、たいへんお待たせしました。(と言うか、ここまでどれだけ長いイントロなんだろう。 だって場所が「長井」だけに。ちゃかちゃんちゃん。)
 
 今年は2名体制で、かつタスキの表記から「あやめ娘」の文字は消え、「長井小町」と「長井小紫」となったようであります。

 いずれもハナショウブの長井古種の品種名なのですが、長井小町の花びらは白色で、長井小紫は紫色。タスキの色もそれに合わせる凝りようで、通好みでたまりません。
 
 
長井市の「あやめ娘」の長井小町さんと長井小紫さん(川のみなと長井)
 長井市「あやめ娘」 長井小町さん 長井小紫さん
 
 お二人とも市役所職員ということまではOKでしたが、お名前の掲載は微妙な感じでしたので、ここでは掲載しません。この方たちの代の市職員・議員さん以外の個人ブログへの写真掲載は前例がないようでして、これだけで貴重であります。
 
 決して裕福とは言えない長井市。今年4月に市長さんの念願がかなってオープンした「道の駅」建設の予算は、今まで議会で4回否決され5回目でようやく通ったそうでございます。そんな状況で立派な制服とタスキの予算を承認してくださった方々には感謝であります。
 
 調子づくと、過去には東京にお越しになった美栄子ちゃん某知事さんに農産物系プロモーションガールと並んでいただくという厚かましい行動に出ることもありましたが、
 
 
長井市議会第34代議長・渋谷佐輔氏(中央)と長井市の「あやめ娘」さん
‥今回は、市の大物議員さん(長井市議会第34代議長 渋谷佐輔氏)にあやめ娘さんと並んでいただきました。ありがとうございます。(お約束通り長井あやめ公園をしかと紹介させていただきました!)
 
 
 長井市観光協会さんのサイトに「昭和61年(1986年) 第11回ミスあやめコンテスト開催。最終回」とあります。その後、非公募の「あやめ娘」として存続となるも一定期間活動の報告が見当たらなくなったことから、「あやめ娘」は、当サイトのデータベースでも一時はレッドリスト(謎)の「絶滅種」に掲載されかかりました。しかしその後田沢湖のクニマスのごとく生息が限られた機会でのお出ましが確認されたため「絶滅危惧種」に変更し、現在に至ります。
 
 つづく。

(なお、この記事のタイトルは一応「その1」としましたが、「その2」は来年になりそうな気がしています(笑)。はいそうなんです、年内に続きを記事にすることができる能力があるとは到底思えないのです。言い訳を許していただけるなら、ネタは事欠かないのですが、解決せねばらなぬ課題山積なのであります。)
 
(追記)
 続きは「その2」をご覧ください。