宮崎県にしもろマルシェ
主催 西諸定住自立圏特産品等販売推進協議会(小林市 えびの市 高原町)
日時 2018年10月26日(金) 10:00-18:00
2018年10月27日(土) 10:00-18:00
場所 三軒茶屋ふれあい広場(東京都世田谷区太子堂2-17-1)
交通 三軒茶屋駅(東急田園都市線・世田谷線)歩2分
主要道路から一歩路地を入ると素人はもう抜け出せない、下手なひまわり畑の迷路よりも難易度が高い不規則に折れ曲がった細街路が延々と続く世田谷区の太子堂ラビリンスですが、その入り口のここは比較的分かりやすいです。
恥ずかしながら「にしもろ」という語をこのイベントにて初めて聞きましたが、宮崎県西諸郡のことでした。Wikipediaで調べますと、同郡の小林市(1950年)、えびの市(1970年)は市制施行で郡から離脱し、その後の郡内町村の合併により、現在は、西諸郡は高原町(たかはるちょう)が属するのみになっています。なお、西諸郡は元々薩摩藩の領地で、明治時代には、境界の変更があったり宮崎県が一時廃県になったりした影響で、宮崎県になったり鹿児島県になったりと落ち着かなかった時期があったようであります。
と長くなりましたが、要するに、現在は宮崎県の小林市、えびの市、高原町が「にしもろ」ということになると理解しました
斯様な地理的要因により、九州外から「にしもろ」を訪問する場合、公共交通機関では宮崎空港利用となりそうですが、その中心都市・小林市へは、送迎依頼かレンタカーでは鹿児島空港からも同じ一時間強の所要時間となるようです。えびの市に至っては、むしろ必然的に鹿児島空港利用となりましょう。
そして、今ここにその小林市からこちらの方々がお見えです。
第32代小林コスモスレディ 森永恵里さん 村川舞衣子さん 中央は小林市のこすモ~さん
何気にこすモ~さんの体色とコスモスレディさんの衣装の色が調和していていい感じです。
平成初期のころの宮崎県では多くのご当地で「ミス観光~」を設置していたようで、当サイトが把握しているところでは、ミス観光宮崎(→宮崎サンシャインレディ)、ミス観光のべおか(→のべおか若鮎レディ)、ミス観光日南(→日南サンフレッシュレディ)、ミス観光かわみなみ(→フロンティアレディ)、ミス観光椎葉(→観光しいば)などが現存しています。
えびの市は不明ながら、高原町には少なくとも2004年ごろまで「ミス観光たかはる」があったらしいのですが、もはや、ネット上で検索可能な範囲では、その過去の存在すら確認することが難しくなっています。
西諸地方では唯一、「ミス観光小林」(1987年)が、独身女性限定のまま「小林コスモスレディ」(1998年)と名を変えて、32代目を刻み存続しています(設置年は小林市公式サイトより)。他の同規模の少子高齢化に苦しむご当地さんと同様、その維持には相当なご苦労があろうかと思いますが、何とか廃止を逃れているようでありがたいことです。
人口4.5万の小林市でも、今日お越しのような、腹をくくって地域のPRに身を尽くすことを決意するに至る素晴らしいお嬢さん方を見つけ出すことはできるわけです。なかなかメディアに取り上げて貰えないとこぼす日本各地のミス廃止・長期間PR役が事実上不在のご当地さんには、モラルとルールを無視した「やったもん勝ち」的なふるさと納税返礼品開発による錬金術に手を染め傾注してしまうのではなく、ここに来ておられる小林市はじめ西諸地域さんのように汗をかいて当地の生産物を売り、次いで消費者の地域訪問欲をかきたてることに繋げていただきたい。そう思うのであります。
人口密集地ゆえ人通りが非常に多く、かつ広場の大部分には屋根があって猛暑や悪天候時でも難なく買い物ができるという恵まれたスペースのここ三軒茶屋ふれあい広場、既に「にしもろマルシェ」は賑わっていますが、コスモスレディさんとこすモ~さんが次々と前の通りからお客さんを流入させており、さらに繁盛していく様子です。
小林商工会議所さんのブースで「チーズ饅頭詰め合わせ」を試しに購入しましたが、いずれももっと買っておくんだったと後悔するほどの独創的な美味しさ香り食感でありました。恐らく小林市を訪れたらまずはコレという定番名物のお菓子なのでありましょう。知り合いや自分が出張する先以外の土産品にはほんと無知でしたが、このサイトの写真を撮るようになってから知識も僅かずつ増えて来ており、またしても勉強させていただいた次第です。🐮
帰りにマルシェ開催場所前の道に寄ってみますと、引き続き全力集客中でおられました。既に三軒茶屋の街並みに馴染んでいるように見えます。
ネットで調べましたところ、「にしもろマルシェ」は福岡市でも行われており、過去には大崎(東京都品川区)で催されたこともあるようです。
県が加わらない催事を東京で行うのも、遠隔地の市町からの出展・出店も、労力とお金がとても掛かってたいへんなことは想像に難くないですが、それにもかかわらずこのような催事が続いているのは嬉しい限りです。