メディアさんから頂戴いたしますご質問に「日本全国のミスや観光大使をすべて網羅しているのか?」「『◯◯が何件』とか数字の根拠は? 何から引用しているのか?」というものがございます。
その都度誤解のないように回答してきたと思っておりますけど、正確にかつ簡潔に説明することには結構困難(というほどのものではないですけど)が存在いたします。
新聞記者さんからのお問い合わせでありましたなら、公的な機関が公表している数字ではないことを説明差し上げ理解していただければ、記事化を諦めるか(笑)各観光団体さん等への自力取材に転じてくださるのですけども、研究者さんからのご質問であったりしますと、少々緊張いたします。数字の根拠をできるだけ正確にしておく必要がございますので。
学生さんの「卒論に引用させて欲しい」にも、僅かでございますがお役に立てるのはとても嬉しいことでございます。そういうこともございますので、「観光大使」の定義は個人の認識や市区町村都道府県での取り決めによって異なることから、当ウェブサイトが必ずしも「観光大使」をすべて網羅しているわけではないということは明確にしております。
例えば、Wikipedia日本版には「観光大使」というページがあるのですけども、内容が執筆者さん主観が大部分で、出典が数件のご当地の例に過ぎず、出過ぎたことを申し上げますと、相当に不正確なものになっております。(そのため、同ページ上部に「この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。」の注意喚起が表示されているわけですけど。)
上記のWikipedia日本版「観光大使」ページの執筆者さんが述べておられるところの「観光大使」につきましては、このウェブサイトでは、あまり網羅されていません(笑)。
しかし、Wikipedia日本版執筆者さんが定義する「観光大使」以外のものを含む日本の公共プロモーションガールは(後述の「ニセ大使」等を除き)すべて網羅されています。そのようなウェブサイトは2015年末以降日本で唯一でございます(2021年1月末時点)。
観光大使を設置するか、観光大使の呼称を使用するかどうか、および、観光大使の役割をどのようなものとするかは、各自治体さんやその他の公共性の高い団体さんによって、まちまちでございます。また、「大使」の語を使用せず、「特使」、「使節」などを使用して就任対象者や役割を使い分けておられるケースも存在いたしまして、悩ましいところです(実際、2015年末頃には悩んでおりました)。
お衣裳を着てタスキを装着して花束や特産物を手に何かしら当地の宣伝している女性の写真を示して、「このような方々のことを何と呼ぶのか?」と英米人(女性)にお聞きしたことがございます。2016年頃だと記憶しております。
すると「Local Miss(ミスご当地)でいいだろう」とのことでしたけど、続けて「既婚者や男性の就任も可能で‥」と尋ねると、もう「Promo Girl(Promotion Girl)」としか言いようがないということでした。これですと、意味が相当に広すぎて、一般企業の宣伝広告や新商品発表会におられるイベントコンパニオン(古くは「キャンギャル」、いずれも和製英語)までもが含まれてしまいます。(もちろん当時は「Promo Girl」のことを「Ambassador(大使)」と呼び変えることなど英米人には通じません。日本文化の影響を受けている東/東南アジア各国ではどうだったかは分かりませんけど。)
付け加えますと、「Promotion Boy」という語は無いわけではございませんが、男女同権が進んだ欧米でも男性がそのようなお仕事に就くケースは少ないので、広くは用いられていないように見受けられます。
都道府県レベルの観光団体さんでは、唯一、北海道観光振興機構さんが、道内のすべての観光系プロモーションガールを網羅して公開しておられます(他の都府県には公的な機関が網羅し公表しているものは存在しません)。同機構さんでは、後述の「ニセ大使」は掲載せず、本物の公共プロモーションガールのみを掲載しておられたので、「これはいい」と当ブログでも、その方式を採用しております。
例えば、「札幌観光大使フレンズ」や「はこだて観光大使」は、その実体から「観光大使」と言えるものではない(=「ニセ大使」)との考え方でございまして、北海道観光振興機構さんも掲載しておられないことから、同機構さんも同じ考えを持っておられるものと思っております。
当サイトの「◯◯が何件」(例えば、「日本のすべての公共ミス等の総数は2020年末時点で430件」)の数値は、北海道の観光系公共プロモーションガールのものは、北海道観光振興機構さんが公表しておられたものに基づいています。それら以外の都府県のものや、観光系以外のプロモーションガールの件数は、インターネットで検索して出てきたものを、1件1件すべて数えたものです(笑。厳密にはすべてデータベースに入力して、その後新設や廃止を把握する都度データベースを更新してございまして、ソフトウェア=アプリを使用して算出しております)。
そして、同振興機構さんでは、北海道内の「ミス」「レディ」「大使」などの観光系プロモーションガールのことの総称として、「ミス・キャンペーンガール」の語を用いておられます。(そのため、当ブログでも当初は「キャンペーンガール」の語を結構用いておりましたけども、その後調査を進めるにつれ、他県では「キャンペーンガール」の語の使用頻度が極めて低いことが判明いたしましたので、2016年以降はあまり使用しなくなっております。)
例えば、茨城県で用いておられる(および同県以西の都府県でかなり通用する)「観光大使」の語は、広島県では「観光アシスタント」となります。現在、広島県(県域)では「観光大使」の語は別の意味(応募すれば誰でもなれるニセ大使)で使用されておりまして、茨城県がいうところの「観光大使」とイコールではございません。また、東北地方には「観光大使」自体が存在しておりませんので、福島県は「クルー・スタッフ」、仙台は「親善大使」、青森岩手秋田山形では特に一定ではなく必要な都度「ミス」「観光レディ」「キャンペーンレディ」などとしておられます。
むしろ、都道府県で総称が統一されているケースは少数派でございまして、市区町村での呼称もまちまちですので、苦し紛れに、このウェブサイトのサブタイトルも「日本のすべての公共ミス・ご当地生産物と観光資源のプロモーションガール(ボーイ・大使・アンバサダー・レディ・娘・小町・女王・クイーン・姫・プリンセス・フレッシュ・メイツ・フレンズ・アシスタント・アテンダント・コンシェルジュ・スタッフ・クルー‥)」と非常に長いものとなっております(笑)。
単に「ミス」や「プロモーションガール」としてしまうと、民間のものが含まれてしまいますので、公共性が高い団体が主催するものに限っておりますし、「ニセ大使」を分別して排除する作業も必要となってまいります。
上の画像は、2015年10月にこのウェブサイトがスタートした時点で掲載したものです。いかにもPowerPointとマウスで描いたような荒っぽいイラストですけども(笑)、取り扱う対象を示した基本方針自体は、その時点から現在に至るまで、全くブレていないものと思っております。
上の画像のイラストを、ペンパッドという文明の利器を用いて2021年の世の中に多少なりとも近づけて改めて描いてみたものが下の画像になるのでございます。
説明が英文となっておりますのは、当初外国の方への説明のために作成したためでございます。
日本語でも書き直そうと思ったのですけども、「日本の高校生の8割以上が英検を受検している」とのニュースを聞いて、止めました(笑)。5年間で、世の中は結構なスピードで変わっております。既にご覧の皆さま方は当方より遥かに英語がお得意なことと存じますので、どのような公共プロモーションガールが「◯◯が何件」の数字に含まれているのかをより正確にお知りになりたい方は、以下のページをご覧ください。
こちらに、「公共性の高い団体」とは何かと、対象外とする「ニセ大使」について述べさせていただいております。
「Descriptions of “public” local miss pageants and promotion girls featured on this website」
文法やスペルの間違い盛りだくさんの楽しい内容となってございますので、現代人の皆さま方はどうか脳内で突っ込まれましてお楽しみくださいませ。