福岡親善大使の平嶋沙帆さんはマスク着用の万全の態勢で福岡物産展を全力PR中(東急百貨店東横店 許可を得て撮影 東京都渋谷区)

福岡物産展(東急東横店 2020年)

第21回福岡物産展
主催 福岡県物産振興会
日時 2020年3月5日(木)-10日(火) 10:00(短縮営業)11:00-21:00(最終日は-18:00)
場所 東急百貨店東横店(東京都渋谷区渋谷2-24-1)
交通 各社線渋谷駅から徒歩圏内
 
 
 近くは頻繁に通っていますが、ここの催事場を訪れるのは約1年ぶりということになります。
 
 
東急百貨店東横店(渋谷駅・東急東横店)の外観
 鉄道の東急東横線は今は地下に潜ってしまい東横線渋谷駅と東急東横店は既に離れてしまっていますが、百貨店の横っ腹をぶち抜いていた東京メトロ銀座線の駅移設が順調に進んだようでして、それを待っていた百貨店ビルの取り壊しも間もなく行われると伝えられています。
#東横デパート閉めるってよ
 
 
東急百貨店東横店(渋谷駅・東急東横店)の外観
 これを書いているのは3月11日なので東北地方太平洋沖地震のあった2011年3月11日とその晩から翌朝に掛けてのことを思い出しますが、首都圏の全列車を運休させ駅を閉鎖して膨大な数の帰宅困難者を発生させたJR東日本とは対照的に、東急東横線は翌未明までに(追記:当時の記録によると当日22:50頃から)順次運転を再開してくれていました。各駅停車のみながら約10分間隔で運転されており(しかも災害時ということで自動改札は終夜無料開放)、当時東急東横店と直結していた高架駅だった渋谷駅から東横線を利用することができ、おかげさまで翌朝帰宅できたのでありました。
 
 つまりは、さすが東急電鉄さん、安全が確認できた部分について可能な範囲で運行再開するところが素敵であります。これは危険に対して過剰反応も過小評価もせず冷静に状況を確認し、適度な対応ができているということであります。全面的に列車運行を放棄するだけでなく困っている客も駅から追い出してしまうJR東さんとは正反対です。
 
 
東急百貨店東横店(渋谷駅・東急東横店)の外観
 さて、この記事を書いている時点、巷では新型コロナウィルス流行に伴って全国一斉に学校も体育施設も集客イベントも休ませてしまうという有様ですが、換気設備が脆弱な狭隘な空間でどうしても安全が担保できないためやむを得ず‥というのなら分かるのですが、無思考的に「お上が自粛せよと言ってるから」と何でもかんでもウィルスのせいにして中止にしてしまう風潮にはまこと呆れております。
 
 個人的にはウィルスは生物ではないので敵たり得ないと思っています。敵は、紙製品を買い占めて転売相場を上げるためにデマを流し、高額転売でボロ儲けする輩と(これなんかはほんの一握りに過ぎませんが)、小売店で争うように紙製品の買い溜めに走ることで転売の相場をさらに吊り上げ、結果的に高額転売屋たちの儲けをさらに増やしてしまうことに加担している人たちであります。
 
 さらに敵の総本山はそのような全国一律的に過大な行動制限を強要する術で人々を不安に駆り立てることで買い溜めのような過剰反応を増長させている人たちであります。しかし、恐怖心を煽って視聴率を稼ぐような報道を装ったショーは聞き流し、まともな情報だけに集中して耳を傾けると、中華人民共和国やイタリアなんかは別として大衆向け重篤度別医療が整った日本台湾韓国では死亡率は低い、通常は発症後の治療が遅れなければ感染しても直ちに生命に危険はなく発症しないor既存医薬品と自己免疫力が機能して回復する、ただし持病を持つ高齢者は命に関わり要注意というところも、毎年のように流行するインフルエンザと同じです。
 
 毎年のインフルエンザによる日本の死亡者数は何人ですか? 今シーズン米国ではインフルエンザで何人亡くなっていますか? それに対して、日本で新型コロナウィルスで亡くなったのは現在何人なんですかと。官邸さんには、血が上ったままの頭を少し冷やしていただいて、エンタメやプロアマスポーツの興行主さんや地域振興&観光催事の主催者さんたちに対策の方法と範囲と規模を間違わせてしまうことのないよう、国民に冷静な行動を呼びかける前にまずご自身が冷静な判断をするよう願いたいところです。
  
 先の震災発生当日に例えると、乗客のために果たすべき使命は何なのかを理解して冷静な行動と判断ができたのが東急電鉄さん、動揺してそれができず実際に受けているダメージの規模に見合わない過剰かつ広範囲な対応をして乗客に不便と苦痛を強いたのが首都圏のJRさんですが、乗客を国民に置き換えると今の官邸さんはまさに後者だということです。
 
 ただ、専門家さんの間でも、新型コロナウィルスが熱に弱いか強いか(≒温かくなれば収束に向かうのか否か)で、現時点ではまだ意見が分かれているようです。いずれにしても必要なのは脅威の大きさに応じた「適度な」警戒だと感じたのであります。
 
 
東急百貨店東横店(渋谷駅・東急東横店)の福岡物産展の開催を伝えるチラシ広告
 「東急東横店最後の物産展」ということであります。3月末で閉店解体となるので、この催事場に来るのも今回が最後となりましょう。
 
 ところで、百貨店は非常に空調が行き届いていまして、実演調理も行われる食品売り場や催事場ではなおのこと換気も強力です。親の世代の東急百貨店は今よりももっと混雑していましたので、至極当然であります。これは、当サイトが平日利用する東急電車の車両も同じでして、昨今は「この度の(略)のため強制換気操作を行っています」と車内アナウンスが流れます。一方のJR東日本の車両では「この度の(略)のため、混んできたので窓を少し開けてください」と流れることから、JR東の車両は客の環境よりも機器代と電気代をケチった超短期的な収益を優先する内気循環オンリーな設計になっていると見られます(追記)※注
 
※注:調べましたところ、JR東の中距離電車に使用されるのはE231系とE233系で、換気機能は持っているようです。しかしながら、電気代節約に重きを置いた換気量の自動制御となっており、かつ搭載される空調装置が駅間が短い短距離通勤電車用の設計である(ドアの開閉頻度が高いことによる自然換気をアテにした乏しい能力)と見られました。そのことから、乗客に窓を開けさせるのは、中距離電車における駅間の所要時間が長い満員区間での換気量が不足していることによると考えられました。一方の東急電鉄の車両では、乗客のことを考えて車庫で空調装置の設定切り替えの措置をしたか、あるいは元々強制換気操作ができる仕様になっていると考えられました。ちなみに、パナソニックのナノイー®搭載を誇示する電車がありますが、顔色悪く咳こむマスクなしの人が乗り込んできたが超満員で逃げ場がない!というケースには効果はありません。ナノイーによる除菌が効果を表すには何時間も要するので、それまでの間にウィルスを染されてしまいそうです。リアルタイムな効果が求められるラッシュ時には強制換気に勝るものなしです。もし本当にウィルス感染症を減らしたいのならば、満員電車では役に立たない高価な機械の代わりにパワーウィンドウでも付けた車両設計に変更したほうが賢そうです。
 
 
 と話が少々大幅にオーバーランし脱線転覆しましたが、「福岡親善大使が来店し、福岡の魅力をご紹介」と予告されていた福岡物産展は、滞りなくなく実施されるのであります。闇雲に何でもかんでも中止決定する風潮の中、リスクに見合った備えあればこその開催への自信、しかと受け止めさせていただきました。

 地階で念のため中止の掲示がないことを確認し8階に上がりますと、
 
 おおー。
 
 
福岡親善大使さんは福岡物産展でマスク着用の万全の態勢で来客を接遇(平嶋沙帆さん 東急百貨店東横店 許可を得て撮影 東京都渋谷区)Saho HIRASHIMA, Fukuoka Goodwill Ambassador (a promo girl for Fukuoka City commerce, former Miss Fukuoka): wearing a surgical mask due to coronavirus outbreak - at Tokyu Dept Toyoko Store, Shibuya City, Tokyo
 2019-2020福岡親善大使 平嶋沙帆さん
 
 万全の態勢でお出ましになられています。少しヤラセっぽい写真ですけど(笑)。(百貨店さんの許可を得て撮影しています。)
 
 「◯◯親善大使」を名乗る各地の「大使」の傾向ですが、純粋に交流事業の宣伝と接遇を目的としたものは少数派で、むしろ「親善大使」のルーツを辿るとミス◯◯(ミス+大都市名)であることのほうが多く、商工団体のカネとヒトによるところが大きいものが「親善大使」、観光団体であれば「観光大使」、観光と商工の力が拮抗しているand/or公共団体が双方に配慮しているのであれば「観光親善大使」と、主催者の構成や内部の力関係を公共プロモーションガール(ボーイ)の呼称から大雑把に推測することができます。
 
 
千鳥饅頭総本舗(福岡県新宮町)の「チロリアン あまおう」(東急東横店 福岡物産展で購入)
 そういうことから考えますと、観光団体がビタ一文もカネを出していない公共プロモーションガールも含めて「観光大使」とひとくくりに呼んでしまっているケースを散見しますが、例えば、地元の観光団体との折り合いが悪く(あるいは観光業が零細で)事実上商工会議所の単独主催となっている公共ミスであれば、主催者からすると「俺たちの目的は観光じゃない。商工振興だ」と思うでしょうから、一方的に「観光大使」と総称してしまうのは不適切ということになります。その逆の「親善大使」もまたしかりです。任用されておられる方々の衣装やタスキの見かけだけで一般人が区別するのは難しいですが、せめて報道さんや公共性の高い団体さんには総称するときの語には気を配っていただきたいと思うのであります。
 
 と、このままマスク姿のみとしてしまっては申し訳ありませんので、もう少し。
 
 
福岡親善大使さんは福岡物産展で東急東横店の来客を接遇(平嶋沙帆さん  東京都渋谷区の東急百貨店東横店 許可を得て撮影)
‥このくらいの距離を確保すればマスクなしでだいじょうぶでしょうか。長い歴史を持つ東急東横店の物産展を締めるにふさわしい華麗なお出ましであらせられました。🍜
 
 
 減便を余儀なくされていた釜山(韓国)とを結ぶ高速船が3月9日からついに全便休航に追い込まれたりで福岡市も大変そうで察するに余りあります。さらにはイベント中止の嵐が日本中を吹き荒らしていまして、当サイト的にメジャーなところでは例年応募者200名規模の「湖衣姫コンテスト」(甲府市)は当初予定4月5日が非開催(延期か完全中止かは現在未確定)、4月19日に開催予定だった「ミス雪椿コンテスト」(新潟県加茂市)は中止決定と発表されています。地域挙げての目玉の催事が無くされてしまうような悲報が増えないことを祈ります。