「エキナカ市場 桑折町の桃を販売」
主催 JR東日本東北総合サービス(JR東日本福島駅)
日時 2016年8月14日(日) 11:00-16:00
場所 東北新幹線福島駅改札内
主催は福島駅さんですが、桑折町振興公社さんの出店となっていますので、少し期待していました。
おおぉー。
やってます。
(撮影ご協力 桑折町振興公社さん)
つばさ号と連結するやまびこ号は上下ともすべて14番線発着となるので、ここが最もお客さんの通行が多い、東北新幹線福島駅改札内の最特等地ということになります。
そのため混雑を避けるべくいったんトイレ休憩をし、お客さんが少なくなったところで再度伺った次第です。
声を枯らしてお客さんを呼び込んでおられるのは、
3代目桑折町スマイルピーチ 丸山紗由梨さん 片岡真維さん
でありました。
福島駅構内の販売イベントではミスピーチ®が有名ですけど、2014年にスマイルピーチが誕生したことによりまして、桑折町単独での果物宣伝販売&観光PRが柔軟に行えるようになったわけです。
福島第一原発事故後の実被害と風評被害により大打撃を受け、一時は農産業消滅的危機に陥ったものの、補償請求のノウハウを蓄積していった農協は、東電からまとまった額のお金を手にすることに成功しました。
その結果、ここまでやるのかという高級検査機器によりこれ以上の安全はないというレベルまでに農産物の安全性が確認されておりまして、ここで売られている桃もまたしかりであります。
「献上桃の郷®」の化粧箱に移し替える前の箱を拝見させていただきましたところ、今日販売されていたのは「川中島白桃」の「特秀」でした。商品規格は山梨県のそれとだいたい同じようでして、階級の「18」は概ね1箱に18個入っているという理解でよいらしく、大きさの「L」に相当します。
つまり、この時期に庶民が食べられる部類の桃としては最高級レベルのものを用意してくれているということになります(プレミアムとかいうのもあるらしいです。行き先は皇室か官邸か三越日本橋ですか?)。
以前の記事でお伝えしました通り、桑折町はJAふくしま未来(旧JA伊達みらい)のエリアに含まれるのですが、同町内には伊達果実農協(専門農協伊達果実)がありまして、今日販売されている桃は、伊達果実のものです。
専門農協とはその名の通り集荷選別や栽培技術指導等の農業を専門に行っているところでして、対するいわゆる地域のJAは総合農協といって金融や保険業もやっていて財務基盤を強くしているところです。
JAふくしま未来の桃を買ってもそれはそれでいいのですが、エリアが広いため桑折町以外の桃との区別が難しくなってまいりますので、もし貴兄が「献上桃の郷®」の「桑折町産」にこだわるのでしたら伊達果実のものをおすすめします。そうしますと、少なくとも桑折町で選果されたものであることになります。今回のように桑折町(振興公社)さん出店のイベントで購入すれば、より確実ですね。
撮影ご協力ありがとうございました。
まだ食べておりませんので、感想は後ほど追記いたします。
ミスピーチ®は全国農業協同組合連合会(JA全農)の登録商標です。
献上桃の郷®は桑折町の登録商標です。
(追記)
食べた感想なのですが、山梨の日川白鳳にそっくりです。
日川白鳳は「山梨県の田草川氏が白鳳の枝変わりとして発見した品種」(全農やまなし)で、この桑折町の川中島白桃は「長野市川中島の果樹園で発見された」(全農ながの)で、ルーツはまったく異なります。
しかしながら、素人からすると、色と掴んだときの感触と剝き応え、触感と食味が、記憶にある日川白鳳と同じなのです。
異なるのは収穫時期で、日川白鳳は早生種、川中島白桃は晩生に近い中生種であるため、残念ながら同じ時期に正確に食べ比べることは不可能で、記憶に頼るしかありません。
いずれも「あかつき」の缶詰のような甘さには及びませんが、おいしければそれでよし、ということにしておきたいと思います。